【永田町炎上】辞職だけでは済まされぬ舛添要一の”嘘だらけ人生” (2/2ページ)
■政治家よりもランボーになりたかった舛添の凶暴性
舛添といえば、吝嗇と異常な金銭感覚ばかりが浮き彫りにされたが、それはあくまで彼の一面に過ぎない。本性は前頭部が禿げ上がった魁偉な面貌が象徴するように「旺盛な性欲」と「暴力性」とにある。その証拠に3人目の女房との子供2人の他に愛人に生ませた婚外子が3人もいる。さながら少子化社会の「救世主」のごとき「絶倫男」だが、その種の男の常として、乱暴狼藉が大好きらしい。
それを見抜けなかったのが女性初の財務省主計官にして「日本一頭のいい女」こと片山さつき参議院議員だ。片山は舛添の二番目の女房になった挙げ句、ひどい目に遭ったらしい。その言い分によれば、舛添はサバイバルナイフを収集するのが趣味らしく、彼女に家庭内暴力を振るい、時にはナイフの刃先を突きつけたりしたという。「犬も食わない」夫婦同士のイザコザだから真偽のほどは定かでないが、もし片山の言う通りなら、舛添というのは「凶暴」極まりない男ということになる。あるいは映画の「ランボー」気取りだったのかもしれない。
■延命工作に加担しただけの公平性を欠く”第三者調査”
それにしても舛添から調査の依頼を受け「第三者(?)」と称する特捜検事上がりの弁護士で「マムシ善三」の異名を取った佐々木善三らの調査はかなりずさんで信憑性に欠ける。検事退職後の佐々木は猪瀬直樹前都知事や小渕優子元経産大臣ら「政治とカネ」の問題で世間を騒がせた不埒な輩から頼まれて「第三者委員会(?)」なるものの委員長を務めた「悪徳政治家の守護神」ともいうべき人物なのだから、端から公平性を欠く人選だ。
案の定、舛添からいくら報酬を提示されたのか知らないが、舛添側の言い分のみを鵜呑みにし、舛添が相談したと主張する当の出版社社長なる者をはじめホテルの従業員などに実際に会って徹底的に聞き取り調査をして裏づけを取った形跡がない。記者からその点を追及されると「関係者は関係者ですよ」などと激昂したり、「そんなことにどんな意味がある」などと居直る始末だ。その程度の調査しかしなかった連中に「一部に不適切な支出があるが違法性はない」などと言い切る資格はない。政治資金に詳しいとされる神戸学院大学の上脇博之教授は毎日新聞に「『政治資金の使途』とは言っているが、そもそも政治活動に対する支出ですらなく、収支報告書に記載すること自体が虚偽記載に当たる」とのコメントを載せているが、筆者も同感だ。言うまでもなく「虚偽」とは「客観的事実に反すること」を言う。だから出版社社長なる者が実在せず架空の人間ならば、それは政治とは何の関係もない「純然たる家族旅行」であって、「虚偽記載」に当たる可能性が高い。検察は甘利前経済再生相に対しては腰が引け、「不起訴処分」でお茶を濁したが、舛添に対しては辞任だけで幕引きなどさせず、今後、徹底した捜査をして「検察の威信」と「正義とは何か」を国民に示して欲しいものだ。
- 文・朝倉秀雄(あさくらひでお)
- ※ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中。