セルジオ越後が主張する「日本サッカーをダメにしている制度」とは? (2/2ページ)

新刊JP

サッカー人口は増えたとしても、日本サッカーの底上げには結びつかないのである。

サッカーの場合、2つ以上のチームでプレーすることは許されない。
高校生は「部活動」か「クラブチーム」のどちらかを選ばなければならない。高校から1チームしか大会に出場できないので、ベンチメンバー以外のBチーム、Cチームは試合に出られなくなる。

一方、ブラジルには部活動はなく、学校はあくまで勉強するところ。サッカーをする場合は、地域のクラブチームのみ。そして、クラブ間は行き来が自由で、試合に出られない子は新しいチームを探してプレーをする。上手な子も同じで、強いチームから声がかかり、ヘットハンティングされていく。

常に自分のレベルにあったチームでプレーすることができるという背景は、ブラジルサッカーの全体的な底上げにつながっている。

■スポーツを楽しむための「補欠」廃止

スポーツは人と人の出会いや触れ合いの場であり、エンジョイするものだ。そしてプロスポーツは企業の金儲けのためだけに存在するのではなく、本来は地域貢献をし、そのエリアに住む人々をより豊かにする目的もある。

最近では、Jリーグもプロ野球も地域密着を掲げているが、まだまだ海外のクラブチームの熱狂ぶりには及ばないのが現状。日本でスポーツが普及し、団体競技の底上げを望むなら、補欠制度を廃止して、誰でも試合や大会に出られる環境を作ることが重要となるのだろう。

部活動、補欠についての捉え方、日本のスポーツ環境を日本人は当たり前に受け入れているが、その感覚は世界的に見れば、独特であることに気づかされる。スポーツに携わっていきたい、子どもがスポーツをやっている方に読んでほしい一冊だ。

(新刊JP編集部)

「セルジオ越後が主張する「日本サッカーをダメにしている制度」とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る