82歳筆者が考える、言葉を「省略」したがる日本人...「バスタ」新宿のネーミングに思う (3/4ページ)
英語で「4-letter word」というと、立派な人が口にするべきではないスラングのことを言いますが、どうして日本人は4文字が好きなんでしょう?
長尾(公益社団法人国際日本語普及協会):4文字というより4拍と言った方が正確だと思いますが、必ずしも日本人は4拍ばかりにこだわっているわけではないと思いますよ。傾向としては、5拍以上の言葉は2~4拍の略語にするようです。例えば「アルバイト」は5拍なので「バイト」と3拍に、「アイスクリーム」は同じく3拍の「アイス」になるわけです。一方、警察用語の「犯人」は「ホシ」と2拍、「刑事」も「デカ」で2拍です。』
他にも、日本人は言葉を4拍にするのが、好きなのだ。という記述もあったが、筆者も別に4拍には限らない、と考える。要は、2、3、4拍いずれでもよく、これ以上長く無くならないで、調子さえ良ければ...、つまるところ「新宿バスターミナル」は「バスタ新宿」、それでよい訳だ。
こう考えて来ると、上述の、言葉の後半を省略して「あからさまに表現しない」という日本人の好みと、主として外来語などを2-4拍に省略したがるのは、ちょっとニュアンスが違うように思う。
たとえば、前者の省略表現は、日本人が考えれば、或る程度推測、理解出来るが、後者の省略は「或る程度の時間に亘り交わされる長い会話」の中からなら、推測出来る場合もあるだろうが、その言葉の省略方法を把握しない限り、つまりその言葉の省略手続きを全く知らずに突然突きつけられると、全く理解出来ない場合だって当然ある筈だ。
だから、主として若者の世界だけで使われて、年配者に馴染みの無い言葉は、どうしても最初は抵抗感があって、容易には一般に受け入れ難いことになるのであろう。マスコミなどに取り上げられるようになって、初めて徐々に浸透し始める。多分、この種の言葉などに筆者などは余り好印象を持たないのでは無いか?と推論する。
「昔はこんなでは無かった。もっとちゃんとした秩序があったのに...。なんと嘆かわしいことだ!」というようなセリフは、そのセリフを発した高齢者自身も若者で、自分たちが新しい世の中の原動力だ、と信じ込んでいた年頃には、当時の高齢者から恐らく同じような言葉を突きつけられていたに違いない。