AV業界は自滅する?大規模なガサ入れをした警察の"真の目的"とは【4】 (3/4ページ)
あの騒動によって、AV業界はブレーキを踏みはしたが、同時に「海外配信の無修正に手を貸さなければOK=今まで通り表AVだけは安全」と思い込んでしまったのである。
その際に「無修正サイトの作品に女優を派遣していても、過去作品を遡れるのは1~2年が限度だろうから、その期間の分にだけ注意してればよかろう」と考えていたプロダクションが殆どだったのではなかろうか。
また、無修正と知って女優を派遣していたのであれば自業自得だが、中には制作者がプロダクションを騙し、モザイク入りのAVのフリをして無修正を撮るなんてケースも非常に多い。その場合は被害を申し出ようにも、そもそもがグレーな業種であるから、AV村の掟にしたがって"法とは違う方法"で無修正メーカーに対してナニをアレする事になる。
プロダクションからすれば、この程度の注意をしておけば安全だと考えていたはずで、まさか「引退済みの元AV女優が数年前の表AVを告発する」なんて事態になるとは想像も出来なかったに違いない。海外配信系の無修正サイトと、それらを目くじら立てて追い回す警察の動きとが、完全に目くらましになってしまったのだ。
■AV業界の最大の失敗「女性の性・裸を売る女衒商売が真っ当な訳がない」とは、私が常々言い続けて来た事ではあるのだが、そうは言っても女性にとってのセーフティネットという一面がある以上、なるべく安全かつクリーンな業界を目指さねばならない。その上で法の不備や時代に合わない部分を改めるべく運動しなければならなかったはず。
ところが、最もそうした動きをし易かったはずのAVメーカーの経営陣・上層部の人間達は、儲け至上主義に走り過ぎてしまった。売れればいい、売れそうな女を裸にひん剥けばいい、自分の会社さえ潤えばいいと、社会に対する建て前や業界に対する責任から逃げ続けて来た。そのツケを一気に払わされようとしているのだろう。