良い仕事をするための「ぼんやり」する時間の大切さ (1/2ページ)
忙しいほど人生は充実していると思っていませんか? そんな人こそ、実は危ないのです。
常に何かやって忙しくしていることは、脳にとって非常に不健康な状態であり、むしろ何もせずにぼんやりしている時間が大切です。
■「ぼんやり」が頭を健康にしている
『ぼんやり脳!』(西多昌規著、飛鳥新社刊)によれば、ボーッとしているときには、意識的課題を行っているときの15倍ものエネルギーが脳内において使われていることが明らかにされているといいます。
この、「ぼんやりしているときの脳活動システム」は、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれていて、脳をすこやかにキープするためにはこのシステムの機能を落とさないようにしていくことが重要となります。
この機能があまりに低下すると、うつ病や認知症などの心の病気になりやすくなることもわかっています。
■マルチタスクをするなら「ぼんやり」が大事
集中時とぼんやり時では、脳における興味や注意の向け方が大きく違います。
目の前の興味対象に過度に前のめりになっていると、身近なことへの注意力が低下しておろそかになってしまいがち。このとき、脳は思考力や分析力を働かせる前頭葉を中心に動いているのですが、前頭葉の機能を引き出すために、なるべくその部分だけを使って他の部分ははたらかせないようにしています。
そのため、この脳の使い方はひとつの作業にハマり込んで行うような専門性の高い仕事に向いています。
一方、ぼんやり時の脳は、「デフォルト・モード・ネットワーク」をはじめ、脳の広い範囲を使います。記憶、分析、情動、会話、思考、分析、統合といった脳のさまざまな役割をしている部分をまんべんなく働かせて立て直しながら、どんなことにも対応できるような態勢を整えているのです。
こうした脳の使い方は、幅広い分野や多くの人に目を配りながらあれこれとフォローをしていくような統合力を求められる仕事に向いています。