95%が使われていない!卵子の凍結保存に関する5つの衝撃事実 (2/2ページ)

Suzie(スージー)

■3:卵子を凍結保存しても確実に妊娠できるわけではない

卵子を凍結保存している女性の多くは、将来子供が出来なかった時の保険としてそれを利用しようと考えています。

しかし、凍結した卵子を使って確実に妊娠できるという保証はありません。ヨーロッパで行われた30歳以下のドナー提供による凍結卵子の研究の結果では、妊娠確率は31~61%。この数字は凍結保存した卵子の数と凍結時の年齢によって異なります。

また、ニューヨークメディカルカレッジとカリフォルニア大学が開発したオンライン上の計算によると30歳で15個の卵子を凍結した女性は、それを利用して30%の確率で妊娠可能だとしています。保存する卵子の数を25個に増やすと、確率は40%になります。

■4:卵子凍結は若いうちに行うのがベスト

ロッチェスター大学メディカルセンターで受精などを研究しているウェンディヴィテック博士によると、妊娠の確立は「若い卵子」を使う方が高くなり、30代後半よりも20代〜30代前半で凍結保存を行う方が効果的であるといいます。

特に38歳以上の女性の卵子の妊娠率が著しく低下する傾向にあり、38歳以上で凍結した卵子での妊娠率は10%前後であるという研究結果が発表されています。

■5:凍結卵子から生まれた子どもはまだ少ない

凍結卵子を使った初めての出産は1986年に行われました。凍結保存された卵子から生まれた子供の数に関する正確なデータはまだありません。

しかし、南カリフォルニア大学によると全世界で約5,000人の子供が凍結保存された卵子を使って生まれたと報告されています。

卵子の凍結に関しては様々な意見もあり、まだ一般的とは言い難いのが現実かもしれません。

「卵子を凍結保存しておけばいつでも妊娠できる」という過度な期待は厳禁。しかし、メリットやデメリットを正しく理解していれば、女性にとってライフプランの選択肢のひとつになるかもしれません。

(文/平野鞠)

【参考】

5 Surprising Facts About Egg Freezing-Live Science

妊活に関する調査レポート-株式会社IBJ

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