95%が使われていない!卵子の凍結保存に関する5つの衝撃事実 (1/2ページ)

Suzie(スージー)

95%が使われていない!卵子の凍結保存に関する5つの衝撃事実

数年前から「卵子の老化」が話題になり、それに伴い「卵子の凍結保存」にも注目が集まっています。

株式会社IBJが行った「ヘルスケアに関する意識調査」においても、20~30代の未婚女性のうち、約6割の女性が「卵子凍結保管サービスを使ってみたい」と回答。独身女性の中でも、将来の出産に備えたいという人が増えているといえます。

しかし、国内では健康な女性の凍結卵子での出産は2015年5月に初めて行われたばかり。まだまだ知られていないことも多いはずです。

そこで海外の科学ニュースサイト『Live Science』が報じた、卵子の凍結保存に関する驚きの5つの事実をご紹介します。

■1:アメリカでは卵子凍結は推奨されていない

実はアメリカでは、健康な女性が卵子の凍結保存を行うことは推奨されていません。

2012年、米国生殖医学会議(ASRM)は「妊娠を遅らせると」いう目的だけのために、卵子を凍結させることを推奨できるようなデータが十分にはないと述べました。

卵子を凍結することの安全性、効能、倫理、感情的なリスク、それに費用対効果を裏付けられるような研究が欠けているというのがその理由です。

しかし、例外として癌を患った女性など、治療の過程で生殖能力を喪失することが見込まれるような場合は、卵子の凍結保存を行って妊娠への可能性を残すことが推奨されています。

■2:凍結保存した卵子を実際に利用する女性は少ない

卵子を凍結保存しても、実際にそれを利用しようとする女性の割合は比較的少ないといいます。

カリフォルニア州にある不妊治療センターが行った調査でも、2007~2012年までに卵子を凍結保存した232人の女性のうち、95%は2015年の段階でまだ凍結卵子を利用していないということがわかりました。

その中の49人に利用していない理由を聞いたところ、16%が他の手段で子供を産むことが可能だということがわかりました。また、他に「子供を持つ準備ができていない(30%)」「独身だから(53%)」という理由が挙げられました。

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