秋津壽男“どっち?”の健康学「尿と便で発見する病気のシグナル。毎日のトイレで継続的なチェックを」 (2/2ページ)

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 鮮血を見た瞬間は驚くでしょうが、痔の場合は肛門科か外科、大腸がんの疑いがあれば消化器内科で内視鏡検査を受けてください。

 まずは便の色を見分けるのが肝心ですが、大腸がんは転移しやすく、転移すると治療方法がありません。日本人の死亡要因のトップはがんで、全死亡者数の約4分の1を占めています。中でも大腸がんは肺がんや胃がんと並んでトップ3に入っており、女性では乳がんを抜いてトップになりつつあります。高齢化社会でますます増えていくと言われており、生命に関わる確率を考えると血尿より血便のほうが断然怖いのです。

 血尿はおしっこですぐに気がつきますが、血便はしゃがんだまま気づかずに流してしまうという難点があります。がんの初期は自覚症状として痛みもないため、年齢を重ねたら「便を見る」という習慣をつけてください。

 ともあれ、尿と便は体の状態を教えてくれます。

 尿の場合、透明や薄黄色なら問題ありませんが、真っ赤だと尿路結石や膀胱炎、尿道炎、オレンジ色や紅茶色だと黄疸や胆囊など肝臓の病気です。

 便は黄色や茶色なら問題ありませんが、赤いと大腸がんや痔、黒いと胃潰瘍や胃がん、十二指腸潰瘍が疑われます。ただし、食べ物で色が変わるのも便の特徴で、青汁を大量に飲むと緑に、濃い赤ワインを飲むと紫になります。

「小便は小さな便り、大便は大きな便り」。汚いからと目を背けず、どんなものが出たか、しっかり見ておくことです。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「尿と便で発見する病気のシグナル。毎日のトイレで継続的なチェックを」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 6/23号、“どっち?”の健康学、秋津壽男、トイレ、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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