【プロ野球】交流戦最後で踏ん張った西武はパ後半戦を掻き回す!

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交流戦を最後の最後で踏ん張った西武はパ・リーグを掻き回す!
交流戦を最後の最後で踏ん張った西武はパ・リーグを掻き回す!

 9勝9敗の6位で、今年の交流戦を終えた埼玉西武ライオンズ。

 序盤は貯金を作れていたものの、後半に崩れたことで5分に収束。しかし奮起した選手もみることができ、例年よりも収穫があったといえる。

 今回は交流戦で目立っていた選手など、交流戦のトピックを挙げてみたい。

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■上昇気流に乗ったスイッチヒッター

 打者のなかで奮起していた選手の筆頭といえば金子侑司。

 ケガの中村剛也に代わって主に三塁を任されると、猛打賞1回、マルチヒット7回と大暴れ。交流戦開幕前は.258だった打率が、終わってみれば.289と、実に3分も上げてみせた。

 また打点8、盗塁8を荒稼ぎするなど、要所でも力を発揮。するとDHを使えないセ・リーグの主催試合では2番に抜擢されるなど、チーム内での評価も高まっている。

 ただ、交流戦明け初戦は苦手としているロッテが相手なだけに、真価が問われることになりそうだ。

■不安定さこそが最大の武器

 投手代表としては、菊池雄星を挙げたい。

 交流戦を迎えるまで、パ・リーグ相手に4勝5敗と負けが先行していたが、交流戦では3試合に投げて2勝0敗と土つかず。しかもすべてクオリティスタートと、先発の仕事をしっかりと果たしている。

 常に100球超えと球数が多く、四死球も1試合平均2.67となかなか減らないが、それでも抑えているのは事実。変に減らそうと意識して崩れるよりも、ランナーがいても、お構いなしにねじ伏せるスタイルを確立してもらいたい。

 いい意味で、「荒れ球使い」の師匠・石井一久を超えてほしい。

■待望の白星を手にした期待の右腕

 また交流戦最後のカードでは、以下のような出来事があった。

・岸孝之がケガから復活
・新戦力、ポーリーノが初登板を5回無失点
・昨年のドラフト1位・多和田真三郎が初勝利

「コリジョン・サヨナラ」でつまずき、広島に3タテを食らった直後に迎えたヤクルト戦。岸の復活やポーリーノの合流を勝利で祝うことができず、ズルズルと5連敗を喫したが、最終戦で多和田がプロ入り初勝利を挙げた。

 援護をもらいながらも吐き出すという苦しい内容だったが、「連敗ストップでの初白星」は価値が高い。多和田はこれを自信にして、後半のレギュラーシーズンに臨んでもらいたい。

■交流戦を弾みに、若手が勢いをつける

 西武は交流戦が苦手である。例年どおりなら、8勝9敗で迎えた最終戦も負けて、借金を背負って交流戦を終えていただろう。

 今年は違った。最後のひと踏ん張りが効いて、巻き返しに成功。ここでイーブンで踏みとどまれたのは、チームの意識が変わっていることの何よりの証拠だろう。

 中村剛也と牧田和久の離脱で、また台所事情が苦しくなった感は否めないが、若手が力を発揮したことで光が見えてきた。交流戦後のパ・リーグをかき回すのは、西武しかいない。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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