なるべく我慢するべき? 薬剤師に聞く。鎮痛剤の疑問を解消 (2/2ページ)
(3)鎮痛剤なら、どんな痛みも和らげる働きがある?
近藤さん (1)でお話しした通り、鎮痛剤は、痛みの物質や痛みを増大させる物質の働きを抑制します。ですから、ひとつの鎮痛剤でも、痛みの物質が原因となる、頭痛、歯痛、関節痛、月経痛などには一定の効果があります。
ですが、胃の痛みや下痢、便秘によるおなかの痛みなど、主に内臓の痛みの原因は痛みの物質が原因ではないので、これらの痛みを和らげる働きはありません。また、鎮痛剤の成分が胃壁を荒らす副作用が表れて逆効果になることもあります。
(4)「解熱鎮痛剤」と書かれている鎮痛剤を、発熱していないときに飲んでも問題ない?近藤さん 問題ありません。「解熱」とは、体温を下げるのではなく、平熱以上に高くなった熱を解消する働きを意味します。
ヒトの体温は、自律神経によって調節されています。ですから、解熱剤を飲んだからと言って、平熱が下がって低体温になることはありません。
■まとめ鎮痛剤は我慢せずに早目に飲む、目的に合った成分を選ぶ、胃腸など内臓の痛みには効かない、解熱鎮痛剤でも平熱以下にならない、ということです。服用するときの参考にしてください。
(岩田なつき/ユンブル)
取材協力・監修:近藤直緒美氏。薬剤師。大阪府薬剤師会理事。なのはな薬局本店、真上(まかみ)店(ともに大阪府高槻市)を運営する有限会社スターシップ代表取締役。