【海外出産奮闘記#4】マイナス50度のお出かけ、赤ちゃんにこびりついたウンチ…~極寒のボストン3人暮らし編~ (2/3ページ)
そして泣き疲れて眠った後、そうっとベッドに置くと目をパチリと開き、地獄のループが再び訪れます。
「あー!あー!」と泣き叫びながら、手を振り回した勢いで私の胸をどんどんと叩く赤ちゃんをなす術無くみていると、「オマエのおっぱいがまずいんじゃ!」とダメだしされているような、情けない気持ちになったものです。何をしても泣き止まない子をあやす気力も無くなり、ただただ抱っこしながら泣くわが子を、無気力に見つめる夜もありました。
■「これにサラダがついたら、完璧だね」…チャーハン事件勃発!
5時から夜ごはんを準備しつつ、赤ちゃんのお世話をしつつ……とやっていて、時には夕食が8時近くになった事もあります。ママ業のみならず、家事も初心者だった私は、段取りも容量も悪かったのです。立って授乳しながらタマネギを炒めた事もあります。
家事に育児に四苦八苦していたそんなある日、お昼にチャーハンを作りました。チャーハンだけではなあ、と思い、スープも作りました。「みてよ、チャーハンにスープまでつけちゃったわよ……ふふふ」と得意満面な私に、夫はあろうことかこう言ったのです。
「これにサラダがついたら、完璧だね」と。
私の表情は凍り付きました。
これはチャーハン事件として、今でもわが家に語り継がれています。
赤ちゃんの世話の合間に家事をするという行為は、当時の私には一輪車に乗りながらジャグリングをするような、難易度の高い芸当だったのでした。当時の1日1日は、何をしたのかハッキリよく憶えていないまま、あっという間に過ぎ去っていきました。
■マイナス50度のボストン。極寒の中、夫の学校へ
ある日、夫のスタジオ(研究室)の発表に呼んでもらいました。外は雪が降っています。ボストンはマイナス50度にもなるのです。赤ちゃんをぬいぐるみのように着膨れさせ、しっかりと抱っこ紐で装着し、いざ雪の道を踏みしめて大学院へ行った日のことを、昨日のことのように憶えています。
「行きはよいよい、帰りは怖い」とはよく言ったものです。たくさんの人に抱っこされて疲れたのでしょう。帰り道、わんわんと泣き喚く赤ちゃんを連れ、ほうほうの体でアパートへ帰り着きました。