ビジネスで「~がおできになりますか?」はNG! 代わりに使える表現は?

フレッシャーズ


同僚と雑談しているとき、たまたまゴルフの話になったとします。近くにいた上司が話に加わってきたので「課長はゴルフがおできになりますか?」と聞くのは、実はNG! 失礼になってしまいます。今回は「~がおできになりますか?」を言い換える言葉をご紹介します。
■目上の人に対して失礼な敬語

たとえば英語が出来る上司に、尊敬の気持ちから「課長は英語がおできになるのですか? すごいですね」などとつい言ってしまうことがあると思います。でも「~がおできになりますか?」と目上の人に聞くのは失礼な行為です。この言葉には目下の人が目上の人の「能力」を測っている、という意味合いが含まれています。尊敬の気持ちを素直に表したつもりでも、目上の人に対する言葉としては適切ではありません。

■能力を問うのではなく、するかしないかを問う

目上の人に「なにができるか」ということを聞く場合は「~がおできになりますか?」と能力を問うのではなく「~をなさいますか?」という言葉に言い換えましょう。「できるかできないか」ではなく「するかしないか」という事実を確認する言葉を使います。たとえば「課長は英語をお話になりますか?」のような言い方だと、失礼になりません。その後の会話も弾むでしょう。

■知っているかどうかを聞くときは

上司に「☓☓社の新商品」について、知っているかどうかを確認したいときに「存じていらっしゃいますか?」と聞く人がいますが、これもNGワードです。「知る」の謙譲語が「存じる」なので、そもそも相手に敬意を示す表現ではありません。尊敬語として使うなら「課長、××社の新商品についてご存じですか?」のように頭に「ご」という敬語の接頭語をつけましょう。

■自分の説明が伝わっているかどうか

上司に企画内容を一生懸命説明した後「おわかりになりましたか?」と聞くのもNGです。先ほどご紹介した敬語の接頭語「お」を付けたとしても、目上の人に「わかりましたか?」と聞くことは相手を見下すことになってしまいます。相手の理解の度合いではなく、自分の説明がじゅうぶんだったかどうかを確認するようにしましょう。例えば「説明不足な点はございませんか?」のように、相手の問題ではなく自分の問題として聞くようにします。

ビジネスシーンには欠かせない敬語。尊敬語や謙譲語などは、使い方を間違えると大変失礼な意味になってしまいます。社外だけではなく、社内での敬語にも注意して使いこなせるようになりましょう。

(ファナティック)

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