セレナとコーチのムラトグルー「『22』については話さない」 [ウィンブルドン] (2/3ページ)
そしてそのことが、シュテフィ・グラフ(ドイツ)が打ち立てたオープン化後の最多記録、グランドスラム優勝「22」回を追う中で、彼女がどこかナーバスになっているのではないかという憶測を呼んでいる(オープン化以前を含めると最多記録はマーガレット・コートの「24」タイトルである)。
セレナはメンタルが障害になっている、という見解を否定した。
「単に全豪オープンで勝つか、全仏オープンで勝つかというシンプルなことよ。それは起きなかった。いま私は、ウィンブルドンで勝つことを考えている」とセレナ。「だけど必ずしも22番目のタイトルを獲ると考えているわけではないのよ」。
それから、例えば2010年に患った肺血栓のような、彼女を数ヵ月も病院にとどめ、ツアーから遠ざけたような、様々な健康問題を指したような口ぶりでこう続けた。
「精神的に、私は過去にほかの誰よりも深く落ち込んでいたことがある。ほかの誰より、というのが言いすぎだとしても、とにかくかなりどっぷり落ち込んでいたのよ。だから今、メンタル的に辛すぎるなんてことはないわ」。
母親がセンターコートのロイヤルボックスから見守る中、1回戦を戦ったセレナは、いきなり15-40と劣勢に置かれたが、そこから13ポイントを連取して3-0とリードを奪った。第2セットのセレナは、1ゲームの間に4本のアンフォーストエラーをおかしてブレークされ、1-2でサディコビッチにリードされたが、すぐにブレークバックした。
セレナのリターンエースが試合に終止符を打ったとき、ふたりはネット際で旧友同士のように抱擁し合った。そうしたのは、サディコビッチの考えからだったようだ。彼女はこの出来事に畏敬の念を抱いていた。それも無理はない。
27歳のサディコビッチは2年前に、選手としてのプレーを一度やめた。それはツアー生活を楽しめなかったからであり、財政的な問題を抱えていたからでもある。コーチなどをしつつ過ごした1年以上のオフのあと、彼女はふたたびツアーに戻ってきた。