漫画で学ぼう! 史実をもとに描かれたおすすめ歴史漫画10選 (5/9ページ)
岡野さんの独特な絵柄は、魑魅魍魎が跋扈する平安時代という時代を表現するのにとてもぴったりですよね。絶大な力を持つ安倍晴明の人ならざる者たちとの戦いは見どころたくさんです。
原作:夢枕獏
出版社:スコラ、白泉社
掲載誌:コミックバーガー→コミックバーズ→月刊メロディ
レーベル:ジェッツコミックス
発表期間:1993年5月-2005年5月
巻数:全13巻
■第5位「あさきゆめみし」/大和和紀
いずれの天皇の御代であったか、桐壺の女御と呼ばれる天皇の妃がいました。それほど高くない身分のお生まれで、しかも後見人である父親が早くに亡くなったこともあり、頼る人の少ない宮中でひそやかに暮らしていたのですが、ふとしたことから帝の目に止まり、やがて玉のような子供が誕生します。光る君と呼ばれる若君は若くして母親を亡くしたこともあり、母親に似ていると言われた帝の別の妃である藤壺の女御に憧れにも恋にも近い思いを抱いて成長します。成長した光の君は臣籍降下し、ますます美貌さえわたるところから光源氏の君と呼ばれて宮中の女官をはじめとして、身分の高い姫君たちの憧れの的になります。しかしながら光源氏は藤壺の宮への思慕の念を深めるだけで、正妻として迎えた葵上や、六条御息所、あまたの姫君と浮名を流すものの、中々満たされない生活を送っていました。そんな中、藤壺の宮に生き写しの紫の上を見出します。
紫式部の書いた「源氏物語」を忠実に漫画家したのがこの作品です。史実とはやや異なりますが、平安時代の官位のことや、貴族の生活風習などは非常によく描かれているので、平安時代という時代を理解するにはとても勉強になる漫画です。現代のわれわれの生活とは違いますから一夫多妻制の平安時代に戸惑うこともあると思いますが、男女の心の機微と共に、平安時代の風俗も楽しむことが出来ます。