毎年大荒れの阪神株主総会…今年は意外なところで火の手が!|プチ鹿島コラム

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毎年大荒れの阪神株主総会…今年は意外なところで火の手が!|プチ鹿島コラム
毎年大荒れの阪神株主総会…今年は意外なところで火の手が!|プチ鹿島コラム

 6月が終わったが、この時期の注目といえば「阪神の株主総会」である。というのも最近、阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会で「阪神タイガースへのご意見」を言う株主がよくあらわれるからだ。ここ数年の話題を紹介しよう。

2014年「阪神・福留、昇格に“ナゼの嵐” 株主総会シフト? 西岡と話題分散?」(ZAKZAK・2014.06.26)

2015年「株主が阪神和田監督にクビ宣言」(デイリースポーツ・2015年6月13日)

 昨年は和田監督に対しての不満が株主総会に出たことで、スポーツ紙で大きく報道された。なかには「2年前のドラフトで森友哉(大阪桐蔭→西武)をどうして指名しなかったのか」という「質問」もあった。では今年はどうだったのか。金本監督1年目。6月14日に阪急阪神ホールディングス(HD)の定時株主総会は開催された。

『金本虎、超変革に株主も「すばらしい」』(デイリースポーツ・6月15日)

 株主に褒められていた! 記事は『現在は借金生活を強いられている金本阪神だが、株主は圧倒的に支持していた』と書く。株主の意見を紹介しよう。

・「“超変革”ということでされていますが、大変すばらしい」「負けが込むときもありますが、よくやっていることが目に見える。私どもはこれを求めていました」

・別の男性株主は象徴的な例として、原口の活躍を挙げて言及。「これは金本監督、掛布2軍監督の連携がうまくいった。すばらしいこと。感謝申し上げたい」と、近年にはなかった育成枠選手の大抜てきに賛辞の嵐だ。

「超変革」の姿勢に株主は満足、今年は無風だったようだ。ところが……意外なところで火の手があがっていた。

『西武株主総会で厳しい声「森を捕手で使わないのか」』(日刊スポーツ・6月22日)

 なんと西武の株主総会が!

《西武ホールディングスの定時株主総会が21日、所沢市内で行われ、複数の株主から西武球団への厳しい声が上がった。2年連続Bクラス、今季も交流戦終了時点で借金4の4位というチーム状況に「強くなる傾向が見えない。強化とは具体的に何をやっているのか」と追及された。》

 他には、
・「監督やコーチも内部昇格が多すぎる。外部から呼ぶ考えはないのか」と意見されると、他の株主から拍手が起こった。

・別の株主からは「捕手は育っていない。ドラフト1位で取ったのに森を捕手として使わないのか」と質問された。

 という声があった。

 それにしても株主総会での「森友哉人気」である。阪神では「森をどうして指名しなかったのか」という質問が出て、今年は「森を捕手として使わないのか」と西武で出た。

 おじさんの幻想をふくらます男、株主の期待を背負う男、森友哉。来年の株主総会ではどんな森への要望が出るか、注目である。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)など多数。

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