地球がなんだかヤバそうだ。 なら移住だ。太陽系で住めそうな5つの優良物件惑星、そのメリットとデメリットを徹底検証 (3/4ページ)
そこは地球の海底900mに相当する大圧力の世界。気温も平均462℃の灼熱地獄だ。だから、ここで話しているのは50kmの上空のことである。
ここなら気圧は地球とほぼ同じで、気温も0~50℃とやはり地球に近い。しかも、大気のおかげで放射線からも守ってくれる。呼吸用酸素マスクだけを着用して、宇宙船のデッキで日光浴なんてこともできるかもしれない。NASAはHAVOC計画という飛行船の研究を進めている。
短所:
雨が降る……硫酸の。ソーラーパネル、飛行船はおろか、もちろん人間だって被害を受ける。それから水や金属の補給も問題だ。金星の大気に辿り着くのは、月や火星よりも難しいだろう。飛空船を飛ばすには、地球から飛び立つのと同じくらい強力なロケットが必要になる。
■ 土星衛星 タイタン
長所:
エネルギーが豊富。土星の衛星タイタンには純メタンの巨大な湖が広がっており、ここから無尽蔵のエネルギーを得ることができる。表面の気圧は地球の1.4倍で、耐圧スーツなしでも人間が歩き回れる太陽系でも数少ない場所だ(無論、酸素マスクは必要)。大気に含まれる窒素、メタン、アンモニアは温室の作物を育てるいい肥料となるだろう。地下には水もあるかもしれない。分厚い大気は放射線も防いでくれる。
短所:
気温と距離。タイタンの地表温度は-180℃であり、耐圧スーツはいらないが、暖かい衣服を何枚も着込まなくてはならない。また土星の衛星であるゆえに、ここで紹介する中では最も遠い場所にある。現在の技術ではほぼ10年がかりだ。