アイスクリームで「核ミサイル」費用を稼ぐ金正恩氏 (1/2ページ)
7月3日は、西日本や東日本太平洋側を中心に気温が上がり、各地で「真夏日」になった。真夏日になれば、売り上げが伸びるといわれているのがビールとアイスクリーム。北朝鮮でも、夏日にはこの二つが人気を呼ぶ。
北朝鮮を代表するビールといえば「大同江(テドンガン)ビール」。訪朝する外国人の評判もよく、今では「北朝鮮産地ビールといえば大同江」として定着しつつある。北朝鮮の大人たちも大好きだが、ビールの配給をめぐって、北朝鮮当局が実にセコい真似をして、庶民から不満を買うこともあるようだ。
一方、アイスクリームはどうなのだろうか。北朝鮮には、3種類のアイスクリームが存在する。まず「アイスクリーム」と呼ばれるものは、ドンジュ(金主、新興富裕層)の業者が中国から機械と原材料を取り寄せて製造されたもの。また、「カカオ」と呼ばれるものは、零細な個人業者が国営工場の設備を借りて製造されたものだ。
そして、北朝鮮でアイスクリームの代名詞となっている「エスキモー」。日本の人気にあやかったという説もあるが、そもそもエスキモーとは、チョコレートでコーティングされたバニラアイスクリームの商標で1920年に米アイオワ州で売りだされた。これがロシアを経て北朝鮮にも伝わったという説が有力だ。ただし、北朝鮮ではチョコレートでコーティングされていなくても、アイスクリームをエスキモーと呼ぶようになり、商品名としてエスキモーと呼ぶようになった。
「エスキモー」は、各貿易会社が平壌市内に構えている食品工場が製造している。外国から導入した設備、技術、原材料を使って作るので、従来のアイスクリームに比べるとちょっとお高いが、美味しいので、飛ぶように売れているという。平壌を中心に販売されていたエスキモーは、ドンジュ(金主)と呼ばれる新興富裕層をターゲットにしたと見られる。
慢性的な経済難に見舞われている北朝鮮だが、ドンジュだちは、「ピョンハッタン(平壌とマンハッタンを合わせた造語)」と呼ばれる平壌市内の一角で、ZARAやエイチ・アンド・エムなどのファストファッションを着こなすなど、贅沢な消費生活を送っている。
一方、デイリーNK内部情報筋によると、このエスキモーが地方都市でも大々的に売られるようになったという。