地上200mの恐怖を体感!話題の「VR ZONE Project i Can」に行ってみた

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期間限定のVRイベント「VR ZONE Project i Can」に行ってみた(写真/架神恭介)
期間限定のVRイベント「VR ZONE Project i Can」に行ってみた(写真/架神恭介)

 東京はお台場で開かれている期間限定のVRイベント「VR ZONE Project i Can」に行ってきました。VRアクティビティを遊園地やゲーセン感覚で楽しめるイベントです。

■なぜか現実よりビビる!? VRホラー体験

 まず最初に体験したのが「脱出病棟Ω」。ホラー系のVRアクティビティです。

 こちらのブースに入り……

 椅子に座った状態でヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着します。「車いすに縛られた状態で廃病棟から脱出する」という設定なので、座ったまま広がりのある空間を体験できるのがポイントです。

 列に並んでいる間から凄まじい悲鳴が聞こえてきます。で、実際にやってみて筆者も絶叫! ヘッドマウントディスプレイは初めて装着したのですが、思った以上に現実の外界が視界に入りません。そして、視覚と聴覚が完全にフィクションに覆われると、もう脳みそはほとんどそれを現実と認識しちゃうんですね。

 でも、そこまでなら遊園地のお化け屋敷アトラクションと同じはずなのに、不思議なもので、お化け屋敷アトラクションで人が演じているオバケにおどかされるよりも、こっちの方が「ギャー!?」ってなるんです。遊園地の方がリアルのはずなのに、なんでなんだろう?

 なお、このアクティビティ、基本はお化け屋敷アトラクションなのですが、ゲーム要素も結構あって、一緒にプレイしている人と協力してちょっとした謎解きなどをすることになります。今回は筆者がミスったせいでゲームオーバーに。こういう状況では僕は足手まといになることが判明しました。

 さて、お次は「高所恐怖SHOW」。地上200mのビルの上に架けられた板の先っちょにいるネコちゃんを助けに行くアクティビティです。要するにカイジの鉄骨渡りですね。

「言うても、実際は足場あるしなあ」
「そんな怖いわけなかろう」

 などと豪語するプレイ前の筆者。我ながら見事な前フリです。

 はい、実際はこんな感じ。なんと一歩も踏み出せず硬直……! フィクションだと分かっている……分かっているのに!

 これにはちょっとした仕掛けがあって、現実の足場の板がしっかり固定されておらず、少しグラグラするんです。それと送風機から送られる風。この二つが凄まじいリアリティを生み出していて、すっごい怖い。

 係の人に言われるままに四つん這いになって進む筆者。催眠術にかけられてる人ってこんな気持ちなんだろうなあ。

 ネコちゃんを助け出した後がまた大変で、片手が塞がってるのと、尻から先に進まなきゃいけないことで恐ろしさMAX。係の人に言われて思い切って立ち上がってみるも、動画の通り、変な声を上げながらヘナヘナとしゃがみ込む始末です。駄目だ、こういう状況では僕はクソの役にも立たないことが分かった。

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 他にも「これは絶対死ぬだろう」というような超絶コースを滑走できるスキー体験や、女の子が隣で胸をチラ見せし続けるロボット操縦体験などアリ。でもやっぱりベストは「高所恐怖SHOW」かな。シンプルなのにすごくVRが効果的だし、何より「こういう事態が現実に到来しても、僕は決して挑戦してはだめだ」という学びがあった。VRで身の程を知ったぞ!

 VR ZONE Project i Canは2016年10月中旬までの期間限定オープンとなっています。予約が必要なので、VR体験してみたい人は早速予約しよう!

著者プロフィール

作家

架神恭介

広島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。『戦闘破壊学園ダンゲロス』で第3回講談社BOX新人賞を受賞し、小説家デビュー。漫画原作や動画制作、パンクロックなど多岐に活動。近著に『ダンゲロス1969』(Kindle)

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