“手づかみ食べ”でついイライラ!「厳しく叱らない方がイイしつけ、叱りたいしつけ」の違いって? (1/3ページ)
同じくらいの月齢の子どもが外出先のレストランなどで上手にスプーンを使っている姿を見ると、まだ手づかみで食べているわが子についこんな風に言いたくなってしまいます。
「なんでスプーン使わないの?」「お友達はみんなスプーンを使っているのよ、○○ちゃん(くん)もスプーンで食べようね!」
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“厳しく叱らない方がイイしつけ、叱りたいしつけの違い”についてお話します。
■どうして“手づかみ食べ”はいけないの?
“手食文化”という言葉があります。手を使って食べ物を口に運ぶ食文化です。世界の約44%、25億人が手で食べています。
手食文化の国の中にはこんな考え方があります。食べ物は神から与えられた神聖なもの、だから食器を使わず手で食べます。
食事前に手を綺麗に洗い口もすすぐのがマナーとされています。しかも、お尻を拭く手は左手で“不浄の手”、だから食事は左手で食べるのはご法度で右手で食べます。
もし、このような国で箸のようなもので突いて食べたり、右手で食べたら叱られるかもしれません。
反対に日本は左側が右側より格が上とされていて、白いご飯は左に置きます。お内裏様とお雛様では男性のお内裏様が左に座っています。
日本でもお握りやサンドイッチや寿司は手で掴んで食べても礼儀作法に反してはいません。却って粋なくらいです。寿司職人も手で握りますよね。
ですから「手で食べるのはお行儀が悪い」というのは日本の習慣からきたものであり、手で食べること自体が悪いわけではないのです。
■しつけとは“文化を教えること”
「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。その土地に行ったら風俗や習慣に従うべきだという諺です。
しつけとはそこに住んでいる人達の文化を伝承することです。フォークの背中におかずをのせるのはイギリスではOKですが、フランスでは下品な行為とされます。
また、スープもイギリスでは手前から奥に向かってスプーンを動かしますが、フランスでは向こう側から持ってきます。