能動的な学び「アクティブラーニング」の導入で大学の授業はもっともっと面白くなる? (2/4ページ)

学生の窓口

目的を達成するために学生にどんな材料を与え、どう軌道修正をしていくかがとても大切なんです。きちんとした目的と手法がないと「学び」ではなく、ただの雑談で終わってしまう危険もありますね。

−−−ではそこでの先生の役割とは、準備した結論へと学生を誘導していくことですか?

そうとは限りません。アクティブラーニングにはさまざまな手法があります。例として、ハーバード大学で物理を教えるエリック・マズール先生の授業を紹介しましょう。授業前に基礎知識を勉強してもらうか教室でレクチャーしてから応用問題を出し、各自考えてもらって回答をもらいます。さらに学生同士のグループで相談させ、再び回答をもらう。そして、先生がその問題に関する解説を行います。

学生が互いに「自分がその答えを選んだ理由」をディスカッションする過程では、何が起きるのでしょうか。まず理解が進んでいる学生は、グループ内の臨時チューター(学生への学習助言や教授の補佐的な役割をする人)的な役割を担います。同級生が理解していない部分を把握して説明することで、自分自身の理解をさらに深めることができます。一方あまり理解できていない学生も、同級生に説明するため頭を整理するうちに「つまずき」の原因が明らかなり、そこから本当の理解に繋げることができます。受動的な講義だけでは身に付かなかった知識も、一度自分で考え、フィードバックしてもらうことで定着していくんです。そして、そうしたディスカッションを経た後、先生の解説を聞くことで更に理解が深まります。

■アクティブラーニングの学習効果はマンツーマン指導に匹敵

−−−たしかに、ただ聞くだけの授業よりも面白そうです! でも効果はすぐに現れるものなのでしょうか?

今お話ししたような「レクチャー→ディスカッション→レクチャー」というサンドイッチ形式の授業は、学生の記憶の定着を良くするというデータがあります。その意味では、即効性があると言っていいと思います。

たとえば学術誌「サイエンス」に発表された2011年の研究があります。

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