「若者の活字離れ」は本当!? 書籍・印刷物にお金を使う額はどれぐらい減っているの? (1/3ページ)
出版業界の売り上げが右肩下がりで危機的状況、なんていわれます。また、「若者の活字離れ」ともいわれたりしますよね。書籍などの印刷メディアのコンテンツが昔のように売れなくなっていることは確かなようです。今回は総務省のデータをご紹介します。
総務省が調査したデータに「家計におけるコンテンツ利用状況」というものがあります。総務省の「家計調査」の中から「コンテンツ関連の支出金額」をまとめたものです。ちなみに「コンテンツ関連の支出」として集計されているのは以下の項目です。
・映画・演劇等入場料
・放送受信料
・テレビゲーム
・書籍・他の印刷物
・音楽・映像収録済メディア
このデータによると、2013年(平成25年)のコンテンツ関連の年間平均支出金額は「7万8,994円」で、このうち一番金額が大きいのは「書籍・他の印刷物」、その金額は「4万3,364円」です。では、2013年までの「書籍・他の印刷物」に対する支出金額の推移を見てみましょう。
■「書籍・他の印刷物」に対する支出金額
2003年 5万1,705円(100)
2004年 5万2,591円(101.7)
2005年 5万1,813円(100.2)
2006年 4万8,740円(94.3)
2007年 4万8,846円(94.5)
2008年 4万8,939円(94.7)
2009年 4万7,292円(91.5)
2010年 4万6,214円(89.4)
2011年 4万5,411円(87.8)
2012年 4万4,339円(85.8)
2013年 4万3,364円(83.9)
※( )内は2003年の金額を100としたときの数値。