世界初、4億5千万年前の隕石から作られた実際に作動する銃

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世界初、4億5千万年前の隕石から作られた実際に作動する銃
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 日本にも隕石から作られた刀などは存在するが、アメリカの高級拳銃メーカー、キャボットガンズ社が手掛けたのは、隕石を材料に作った銃である。

 同社は右手用と左手用の2丁の拳銃、「ビッグバン・ピストルセット」なるものを作り上げた。この銃に使われているのは、およそ4億5千万年前に地球に衝突し、1830年代にアフリカのナミビアで発見されたギベオン隕石の欠片である。(英語原文には45億年とあるがギベオン隕石の落下は約4億5千万年前である)



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Meteorite Pistol Set by Cabot Guns to Debut at 2016 NRA Convention

 キャボットガンズの創設者であるロブ・ビアンチン氏は昨年、この隕石を使った拳銃「ビッグバン・ピストルセット」の製作発表の際、こう語っている。

 「隕石から作られた拳銃はこれまでありませんでした。史上初となる試みになりますが、ぜひ挑戦しようと思っています。隕石は地球上にある希少な貴金属よりも貴重な材質です。ぜひ本質的価値を備えている材質でピストルセットを作りたいと考えています」

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 ここ5ヵ月間、銃製造者の専門家たちは懸命に働き、高価な隕石の塊に苦戦しながらもピストル作りに必要なピースを削りだした。それは我々が想像するよりはるかに大変な作業だったそうだ。

 「銃弾のように汗が噴き出てきました。最初に隕石の塊を2つに切断する時が一番緊張しました」幸運にもチームには多少の経験があった。キャボットガンズ社は以前からマンモスの骨や隕石を使用した1911系グリップパネルを製品化していた。その成功から今回史上初となる隕石でできたピストル作りに挑んだ。

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 そして誕生したのが「ビッグバン・ピストルセット」である。この銃本体セットは、X線、3Dモデリング、電子ビーム溶接、EDMワイヤーカットの過程を経て製造された。

 高価なギベオン隕石が製造過程で割れたり破裂するリスクを最小限に抑えるため、様々な工夫もこらされたという。

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 まず、ステンレス製のクローンを試作品として作り、技術工程を確認した。スライド、フレーム、トリガー、マガジンリリース、グリップはすべてギベオンのみで作られている。隕石を使うことができなかったのは、スプリング、シアーズ、バレル、ハンマー、スクリュー、スライドレールである。

 このピストルの製造には細心の注意が払われた。しかし完成後も気は抜けない。次に待っていたのは完成したピストルの動作確認である。「フリーハンドで一回だけ撃ちました」とキャボット社のエンジニア主任であるマイク・へボアーさん(左利き)が話してくれた。

 左利きなので、ピストルを左手で握り、右手は腰にあてながら撃ちました。念のためですよ」幸運にもすべて順調にいったようだ。

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 このビッグバン・ピストルセットは世界に1つしかない貴重なものだ。完成した銃はまるでアートのように美しい。ピストルは隕石の特徴を強調する仕上がりとなっている。トリガーなどにはバーク(隕石の外皮)がそのまま残っている。

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 このピストルが完成する前から、販売価格はとても高価になるだろうとは誰もが予測していた。オークションでは約1億円の値がつくだろうとも言われている。

 1億という数字はコレクターたちがこのピストルのためなら払いたいと言っていた金額だ。しかし、当のキャボットガンズ社はその値段をペアで約450万ドル、およそ4億6000万円に設定した。まさに史上最高額のピストルの誕生だ。

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4.5 Billion-Year-Old Meteorite Transformed Into Pistols
/ translated melondeau / edited by parumo



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