なぜ猫は食べ物を選り好みするのか?最新研究でその謎に迫る (2/3ページ)

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 アドリアン博士率いる研究チームは一連の実験を行い、猫が餌を選ぶ基準を調べてみた。

 まず、オスとメスの猫にたんぱく質と脂質の比率をほぼ同じに設定した「うさぎ味」、「魚味」、「オレンジ味」の3種類のウェットフードを与えた。すると猫たちは、魚味を一番好んで食べ、次いでうさぎ味、そしてかなり離れてオレンジ味が最下位となった。

 だがこれはたんぱく質と脂質が同じ比率だからだ。次に行った実験では各味のタンパク質と脂質を変えてみた。適切な栄養素を含んでいない魚味とうさぎ味を用意し、たんぱく質と脂質を1:0.4にしたオレンジ味の餌を与えた。するとオレンジ味を好んで食べる猫が多かったという。

  ただ、なぜ猫たちがこの1:0.4の比率にこだわるのか?残念なことにその理由は解明されていないという。

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でもやっぱり猫は嗜好性が高い

 別の研究結果もある。家猫は分子レベルで苦味に気が付き、驚くほど正確に材料を検知できるというものだ。これもまた、なぜ猫が特定の食べ物や薬を嫌がるのかを示す理由の1つとなるであろう。

 前出では健康意識が高そうに見えた猫たちだが、炭水化物たっぷりの猫のおやつに飛びつく個体は多い。その理由は何か?

 推測の段階だが、それは我々人間がジャンクフードを無性に食べたくなるのと同じ理由なのかもしれない。一時的な欲求、体の調整、飽きたという原因などが関わっていそうだ。

 アドリアン博士は猫のおやつがその猫の1日に必要とされているカロリーの10パーセント以内までならおやつも与えていいと言っている。

 オレンジ風味のキャットフードが店頭に並ぶことはまずなさそうだが、今回の新研究で最適なバランスのたんぱく質と脂質を含む餌の開発への道が開かれた。
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