社員の離職率が低下した企業も!掃除を自前で行う意外なメリット (2/4ページ)

Suzie(スージー)

■掃除の導入で社員の離職率低下

本来の仕事でないことをやらされると、人は思索をはじめる、と大森さんはいいます。

効率ばかりに目が向いていると、掃除なんて時間とお金のムダだと早急に判断してしまいがちですが、大森さんは次のように指摘します。

「あまりにも早くムダとムダでないものを切り分けてしまって、本当はムダでないものを捨ててしまう危険があります」

いってみれば掃除は、ビジネスに即効性はないものの、長い目で見て必要なことを育てるのに適したツールということかもしれません。

実際に、大森さんが見てきた地方の企業は、掃除を導入することで、若手社員の離職率が下がったそうです。

掃除は決して楽しいものではありませんが、仕事と違って、成果が出やすいという利点があり、そこにおもしろさを感じる若手社員は少なくないようです。入社してすぐに仕事で成果を出すことは至難の業ですが、その点、掃除は気軽なもの。

いったん掃除に楽しみを見出すと、仕事で使っている道具にも愛着がわいてきますし、会社そのものにも愛着がわき、その結果、会社に貢献したい気持ちが出てくるのですね。

■掃除を重視する企業は海外にも

掃除と経営を結びつけた考えは、日本以外では受け入れられないのでしょうか。

掃除に重きを置いている海外企業はないわけではありません。たとえばアメリカ発祥のディズニーランドには、掃除に特化したスタッフがいます。

ただし、この掃除の目的は、「ディズニーランドという夢の国にはゴミひとつ落ちていない」というコンセプトに基づくものであり、掃除による自分磨きという側面はまったくありません。

ベルギー発祥のゴディバも、掃除に関しては並みならぬ教育と指導をするそうですが、食品販売の場である店舗の清潔さを保つこと以外に、掃除の目的はないといいます。

また、日本の歴代の名経営者のように、トップが自ら掃除をするということは、欧米の企業ではまずありません。

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