Cannes Lions 2016③ 円熟したテクノロジーこそ、真価を発揮する (3/3ページ)
このモデルはコンセプトモデルでなく、2016年後半に、290ドルという手が届く値段で発売予定ということだ。
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■ セキュリティしてますか。を、安価に実現
次の事例は、これまで高価だったサービスをスマートデバイスによって非常に安価で提供可能にしたアイデアだ。
ホームセキュリティシステムは、不在時においてもハウスオーナーにとって大きな安心を与えるものだったが、その対価として高価な費用を必要としてきた。
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ブラジルで発売されたこの小さなデバイス「WIFIALARM」は、wi-fiが飛んでいるところであればどこでも設置可能なスマートセキュリティ・システム。
お出かけ時などに専用アプリからシステムをオンにすると、wi-fi電波に干渉するものが感知されるとアラートが飛ぶ仕組みになっている。
ブラジルにおいて監視カメラの平均価格はおよそ36,000円。それに対してこのデバイスは、約9,000円で発売され、「安心」のために必要なコストを大きく低減させることとなった。
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■ 枯れた技術の水平思考
かつて『ゲーム&ウオッチ』『ゲームボーイ』など数々のヒット商品を生み出し、任天堂の歴史に大きく貢献したゲームクリエイターの横井軍平氏は、「枯れた技術の水平思考」という独自の開発哲学を持っていたという。
これはつまり「ありふれた技術を本来の使い方から目線をずらし、全く別のものに転用することでヒット商品を生み出す」発想方法だ。
我々日本に住まうものにとっては、スマートフォンをはじめとするスマートデバイスはもはや「あって当たり前の存在」。だが、そんな状況だからこそ、日本に留まらず、世界中の人々の生活を変えられるチャンスがある。スマートデバイスが「世界を」イノベーションするのは、まさにこれからの時代なのだ。