ダメ社員は組織内に必ず2割!誰でも課題発見力を高められる方法 (2/3ページ)
会社全体の業務を把握し、すべてが自分とつながっているのだと考えられるようになると、全体思考ができるようになるそうです。
■第2の要素:チーム全体で学ぶ力をつける
この場合の「学ぶ」とは、「課題を発見して解決するようなチームのつくり方」を学ぶこと。そしてそのためには、チームのメンバー全員でチームシップ学習をするのがいちばんだといいます。
簡単なことで、つまりは社長から幹部、チームのリーダー、新入社員までが同じことを理解し、学ばなければ「勝手に稼ぐチーム」にはなれないから。
具体的には、実際にそのチームが抱えている課題を洗い出し、解決策を考えて実施する。そのプロセスを全員で話し合いながら進めるうちに、チームはひとつになっていくというわけです。
■第3の要素:メンバー個人の自己成長力を育てる
課題発見力を養うためには、ひとりひとりの「個」の力を伸ばしていくのも重要なポイント。
自分がそのチームでなにをすべきかを考え、行動する。仲間が困っているときは一緒に解決策を考える。それがチームシップで大切な「個」。そして「個」を育てるためには、次の3つの方法が意味を持つのだとか。
(1)自分事にさせる:他人事だった仕事を自分事として考える
(2)学ぶ精度を上げる:習慣化し、学ぶ精度を高める
(3)発信させる:自分の考えを自分の言葉で発振する力を養う
■第4の要素:チームメンバーがお互いを理解しあう
メンバー同士がわかりあえないということは、往々にしてあるもの。しかし重要なのは、わかりあえなかった問題をそのままにしておかないことだといいます。
ただし「相手の立場に立って考える」ことは、実際にはなかなか困難。そこで著者は相互理解を深めるためのトレーニングとして、「ストーリーテリング」を勧めています。
・まずはテーマや目標をつくり、それを実現するまでの未来を、参加者に自由に描いてもらう。
・次に参加者を何人かのグループに分け、描いたストーリーを持ち寄る。