地上では、ハイブリッドカーに変身! 空陸両用・オランダ発「空飛ぶ自動車」 (2/3ページ)

FUTURUS

ちなみに、操縦や運転をするためには、一般の自動車運転免許証と、比較的取得がたやすいとされるスポーツ・パイロット用の免許証の2種類の免許取得が義務付けられている。

■ きになるお値段は3300万円!

1990年代後半に発案されたThe Pal-V Oneは、2008年になって本格的な開発が開始された。これに当たり、デルフト工科大学(Delft University of Technology)及び航空宇宙研究所(National Aerospace Laboratory)が全面協力・協賛をしている。開発開始から4年後に完成し、2012年になると初飛行が行われ、大成功をおさめたため、わずか2年後の2014年には、一般販売が行われるまでに至った。

まず、機体を見てみよう。注目すべきは、デザイン性の高さだ。メインローターをたたむと、おどろくほどコンパクトなるがこれは重量を軽くするため、試行錯誤を経て熟考されたデザインによるものである。また、自動車に変身したあとで、スポーツカーとして堂々と通用するほど、無駄のない美しさいボディも人気のひとつとなっている。

気になる値段だが、1台29万5000ユーロ(約3300万円)ということなので、一家に1台、と気軽に購入できる価格とはいいがたい。しかし、大手企業などはすでに数台を購入しているといい、営業の際など外回りの仕事のために広く利用されているらしい。現在に至るまで、このThe Pal-V Oneによる事故やトラブルなどの話はまったく聞かないため、安全性もお墨付きなのだろうと思われる。

■ 課題は170メートルの滑走路

普通ならば、このような夢の乗り物が完成し、テスト飛行にも成功し、さらに一般に販売されたとあればある程度センセーショナルに紹介されてもおかしくはないだろう。しかし実際のところ、オランダ国内でもこのThe Pal-V Oneが派手に紹介されたことはほとんどないのである。なぜだかには、わけがある。

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