地上では、ハイブリッドカーに変身! 空陸両用・オランダ発「空飛ぶ自動車」 (3/3ページ)
The Pal-V Oneは夢を実現させたユニークな乗り物ではあるものの、あくまでも実用性を追及した結果生み出された、たんなる交通手段にすぎないからなのだそうだ。

しかし、課題も残されている。というのは、安全に離着陸するためにはまず、時速約170メートルで全力走行を行わねばならず、そのために最短でも約30メートルの滑走路を必要とするのだ。したがって、自宅前の道路をちょっと滑走すればすぐに飛べる、という手軽さが欠落しているのだ。
この点を解決することが、今後、The Pal-V Oneを普及させるカギになると思われる。また、一般道をどのようにすれば滑走路として利用できるのか、仮に、都市部や住宅街の道路を滑走路として利用する場合、滑走距離が果たして安全に確保できるのかどうかが将来的には論点の中心になることだろう。
■ 便利な移動手段としての将来
オランダのように平地が多ければ、The Pal-V One専用の滑走路が都市部郊外に設置される可能性も出てくるかもしれない。しかし、東京やニューヨークのような大都市近辺で利用する場合はどうだろうか。市内の渋滞を避け、目的地へ素早く到達できる点においては、非常に便利な交通手段にはなるだろう。しかしやはりオランダの例と同様に、滑走路をどこに確保するか?という問題がつきまとい、結果として都市部で利用するには、残念ながら現時点では実用的とはいえないかもしれない。
これまでにも、世界各国で複数の企業が取り組み、その完成をめざしてきた空飛ぶ自動車。このThe Pal-V Oneに限っていえば、滑走路の問題が解決さえすれば、人びとの移動方法に劇的な変化をもたらすことは間違いない。夢を実現したのみならず、実用性も兼ね備えた新しいタイプの乗り物として、世界中の人びとから受け入れられることは確実だと思われる。
【参考:画像】
※Pal-vオフィシャルサイト
http://pal-v.com/
※Sparkdesign
http://www.sparkdesign.nl/nl/projecten/PALV