聖書1000ページを記憶するユダヤ人に学ぶ「英語学習の基礎」 (2/3ページ)
<学ぶ(ミシュナ)というのは、繰り返し朗読をし、繰り返し書き写し、そして繰り返し考えることである>というユダヤの格言があるそうです。
そして著者もまた、ユダヤ関連の本を読みあさり、ユダヤ人が多く通っていたニューヨーク州立大学で彼らと共に学んだことから、「音読と反復による暗記練習が英語を身につけるうえでは最大のポイント」だと確信したのだといいます。
なぜなら、単純なリズム運動が加わることで、英語が脳に勝手に定着してくれるから。いわば「単純なリズム運動」と「つぶやくこと」が英語学習にとってはもっとも大切だということ。
なお、ユダヤ人の語学学習に関する考え方は、次の「5つの基礎」にまとめられるそうです。
■ユダヤ人「語学学習」5つの基礎
(1)とにかくワクワクすることからはじめる
ユダヤ式勉強法によってふたたび英語を学びたいなら、まずは心が踊るくらいワクワクすることからはじめるべき。
なぜなら、興味が持てないことや難解なことからはじめても、すぐ嫌になってしまうから。だから自分の好きなものが題材になっていて、「簡単そう」「いますぐ取り組めそう」と思える教材を選ぶことが大切なのだといいます。
そしてもちろん、「楽しむ」ことも不可欠な要素。
(2)体を動かしたり、歩いたりしてリズムをつけて学ぶ
「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」が大切だといっても、そもそもその動きは“昔からのなごり”。
つまり、同じような動きをしなければいけないという意味ではなく、とにかくじっとさえしなければOKだといいます。別ないいかたをするなら、英語学習においては、とにかく“動き”を取り入れることが大切だということ。
(3)声に出して、つぶやきながら学ぶ
つぶやくことには抵抗があるという方もいるかもしれませんが、これにも明確な根拠が。
声に出せば、自分の声を聞くことになります。視覚だけではなく聴覚も使っていることになるため、記憶に厚みが増すというのです。