聖書1000ページを記憶するユダヤ人に学ぶ「英語学習の基礎」 (3/3ページ)
(4)最高の「つぶやき」環境を整える
多くの情報や物質であふれ返る現代社会は、集中を妨げる要素がたくさん。
そんななか、それらの原因と向き合い、うまく対処する方法のひとつは「感情が乱れて気が散っている状態で勉強しない」ということ。そしてもうひとつは、「自分にとって集中できる時間帯とその時間を把握する」こと。
一切の心配と悩みを遠ざけ、環境を整えたうえで勉強に集中すべきだという考え方です。
(5)反復練習や復習をすぐに行う
<学んで復習しない者は、種をまいて刈り取らないのに等しい>というユダヤの格言があるそうですが、たしかに復習しなければ、どんなに努力したところで実を摘み取ることは不可能。
英語学習はまず復習しなければ意味がなく、復習にこそ、英語学習の本当の意義があるといっても過言ではないそうです。
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こうした考え方を軸として、以後は「単語力」「英文法」「リスニング力」「リーディング力」「スピーキング力」「ライティング力」、そして「資格試験勉強法」まで、ユダヤ式のさまざまなメソッドが紹介されています。
それぞれが実践的なので、きっと役立つはず。英語学習で悩んでいる人にとって、大きな助けになるかもしれません。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※加藤直志(2016)『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』サンマーク出版