疲労と睡眠の医学博士が教える。「ウナギ」と「トリ」、夏バテに効くのはどっち? (2/3ページ)
次に、どのような食材が疲労の対策になるかですが、大阪市立大学が研究発表した疲労回復に有効な成分は、『イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)』と言います。これは、実はトリの胸肉に豊富に含まれる抗酸化成分です。マグロやカツオなど、大型の回遊魚の尾ひれ付近にも含まれています。
―トリの胸肉が夏バテ対策にいいということですが、食べる量の目安を教えてください。梶本医師 「イミダペプチドを毎日200ミリグラム、2週間継続してとると抗疲労効果が現れる」ということが、科学的に明らかになっています。イミダペプチド200ミリグラムとは、トリの胸肉100グラムに含まれる量になります。
トリの胸肉は、低カロリーで高タンパクです。さらに、安価で、スーパーやコンビニなどどこででも買えて調理もアレンジしやすいというメリットがあり、毎日食べることもできるでしょう。もも肉やささみなどトリのほかの部位にもイミダペプチドは含まれますが、量が半減するため、その分多くの肉を食べる必要があります。
―トリの胸肉は、炒め物、スープ、炊き込みご飯などレシピのバリエーションは豊富です。イミダペプチドの成分を逃さないための調理のコツはありますか。梶本医師 イミダペプチドは熱に強いので、焼く、煮る、蒸すなど、どのような調理法でもOKです。また、水に溶ける性質があるので、スープにして飲みきるとたっぷりと摂取できます。
それに、トリの胸肉は最近、スーパーやコンビニでレトルトのタイプもよく見かけるようになりました。さっとサラダにして食べることもできます。
―イミダペプチドのほかに、疲労対策にとって有用な成分はあるのでしょうか。梶本医師 かんきつ類や梅干しに豊富に含まれる『クエン酸』にも抗疲労効果が確認されました。特に、激しいスポーツをしているときには、1日にレモン2個、梅干し2個、酢大さじ1~2杯を目安に、トリの胸肉の料理に組み合わせて食べてください。レモンや梅干しでソースを作る、マリネにするなど、アレンジするのがお勧めです。
―摂取の効率がよい、食べるタイミングはありますか。