『真田丸』橋本マナミ演じる「悲運の女性」細川ガラシャの波乱に満ちた生涯とは (1/3ページ)
堺雅人主演のNHK大河ドラマ『真田丸』で、人気タレントで女優の橋本マナミが演じ、注目を集めている戦国大名の妻・細川ガラシャ。数々の歴史ドラマで脇役として登場する彼女の波乱に満ちた人生については、一般にあまりよく知られていないかもしれない。
永禄6年(1563)年、後に本能寺の変を引き起こすこととなる武将・明智光秀の娘として生まれたガラシャは、本名を「明智珠(ないし玉/たま)」というが、その後、光秀が信長の重臣となったこともあってか、信長の勧めも手伝い、父・光秀の盟友として知られる細川藤孝の息子・忠興と15歳で結婚する。幸せな結婚生活を送ったようだ。
しかし、天正10(1582)年、父の謀反、本能寺の変をきっかけに彼女の運命は一変する。明智光秀は本能寺の変を起こす際、細川家に協力を依頼。それに応じるのが当然と思われていた細川家であったが、結局は、羽柴秀吉をはじめ、織田家の面々からの目を気にしてなのか、加担せずに静観という選択肢を取る。珠は、本能寺の変をきっかけに光秀が死亡すると、夫・忠興によって幽閉されてしまう。結婚後、相次いで子をなし、極めて円満な夫婦生活を送っていた中で、実父の不名誉な死に続き、最愛の夫から幽閉されるという形で、軟禁生活へと追い込まれてしまったその心中は、察するに余りあるといったところだ。
その後、新しく天下人となった秀吉のとりなしもあって幽閉状態を解かれた彼女は、キリスト教の教えに深い感銘を覚え、密かにその信仰心をあたためていく。秀吉がバテレン追放令を出すことでますますカミングアウトしづらい状況に陥った彼女だが、洗礼名「ガラシャ」を得る際も、こっそりと呼んだ宣教師のもとに儀式を行ったという。
彼女はキリスト教の信仰を強くすることで、どんどん慈悲深い性格になっていく。後年、夫・忠興が突如として何人もの側室を招き入れようとした際にも、宣教師との語らいによって離縁を我慢し、細川家に踏みとどまることとなった。苦境が続く人生の中で、彼女が忍耐強く生き続ける上では、当時の世相においてタブー視されていたキリスト教への信仰心は必要不可欠なものとなっていたのである。
しかし、その後も夫による彼女への冷遇ぶりは日を追うごとに酷いものに。