取材費は1円も出ない!もう編集部に漫画を持ち込むのは時代遅れ (2/3ページ)

Suzie(スージー)

「だったら取材の必要がない作品を描けばいいじゃないか」という意見もありそうですが、想像だけで描けてしまえるジャンルはライバルが多く、仮に連載をとれたとしてもアイデアが枯渇しがち。

綿密な取材をもとに描かれた作品のほうが、より安定的に一定レベル以上の作品を供給でき、連載するにしても現実的なのです。

■漫画家と編集者で熱量が大違い

担当編集者との打ち合わせにかかる交通費も自腹です。ですが、作品を描いていない編集者には、打ち合わせ中にもお給料が発生しています。

いや、打ち合わせどころか、漫画家が返事待ちで何ヶ月も待たされている間も、編集者にはずっとお給料が支払われています。

漫画家はフリーランス、編集者は会社員なので当たり前といえば当たり前ですし、私はお金のことをとやかくいうつもりはありません。

ただ、この状況がなにを意味するかというと、作品に対する熱量が漫画家と編集者では全然違うということです。

編集者は、目の前の作品が掲載されなくても平気なのですから。もちろん、社内の評価は変わるかもしれません。しかし、「食っていけるかどうか」「生きていけるかどうか」という視点で作品と向き合うことはできません。

■編集部を通すモデルは時代遅れ

さて、ずいぶんと愚痴っぽくなりましたが、私はすでに編集部を通して漫画を発表するというモデルが、時代に合わなくなってきていると感じています。

SNSならほんの数分で情報を発信できるのに、たった40ページの読み切りを発表するのに1年もかかるシステムは、どう考えても時代遅れ。読者は、より早い情報を求めているのです。

また、私はこの情報社会において、これだけ価値観が多様化した時代に、「いかにして大ヒット作を出すか」という考え方は非常に危険だとも考えています。

編集部を通して漫画を発表するというモデルでは、当然のことながら、あれだけ大きな会社に利益をもたらさなくてはなりません。

これまでの漫画家は大ヒット作を出すことを求められていましたし、作家本人もそれを目指していました。

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