東京中の不良少年が震えあがった国士館高vs朝鮮高とは? 映画『國士参上!! 昭和最強高校伝』

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東京中の不良少年が震えあがった国士館高vs朝鮮高とは? 映画『國士参上!! 昭和最強高校伝』
東京中の不良少年が震えあがった国士館高vs朝鮮高とは? 映画『國士参上!! 昭和最強高校伝』

 高瀬将嗣監督の渾身の映画「國士参上!! 昭和最強高校伝」が8月6日~11日に渋谷ユーロライブにて公開される。筆者は監督のご厚意により、前後編の試写会に招待して頂き、その強烈な映画を拝見した。

 昭和50年代の不良少年高校生をテーマとした国士舘と喧嘩でライバル校であった朝鮮高校との争いを軸に描いた要するに2005年に井筒和幸監督が制作した「パッチギ」の反対側からを描いた作品である。丁度同じ時期に不良少年として遊んでいた筆者にはど真ん中の作品であった。

 思いつかないオープニングの曲から始まり圧倒させる。その後生き生きとした不良少年の青春ドラマには、実際に町の不良少年なら誰もが体験した様な、「不良少年あるある」である。あんな事もあった、こんな事もあった、と思われる様な描写が数多く描かれていた。

 筆者は1973年公開のジョージ、ルーカス監督の「アメリカングラフティ」でバックに流れる音楽に憧れて、車で走りナンパする事に憧れた。

 その後1976年公開の柳町光男監督の「ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR」で賛否両論はあろうが、走りと仲間の連帯を覚えた。しかし、筆者が映画から学んだのはそれらだけの映画ではない。

 1977年公開のジョン、バナム監督が制作し、ジョン、トラボルタが主演したサタディナイトフィーバーで、ディスコで踊る事に憧れ、毎日の様に繁華街に繰り出してディスコを中心とした遊びを知った、喧嘩、ナンパ等である。

 この高瀬将嗣監督の映画「國士参上!! 昭和最強高校伝」は、それらの映画を凝縮した作品であり、それらの映画を見て、甘くて辛い青春時代を過ごした人間には若い頃を思い返せる最高の映画であると考える。先輩と後輩の絆の強さ、友情の強さを改めて感じさせてくれた映画であった。

 映画には様々な人気俳優も登場して、それらの俳優が持ち味を出して、当時の髪形、立ち居振る舞いを忠実に演じている。又、それらの俳優の持ち味を引き出したのが、この映画の監督であり、数多くの映画の殺陣を指導している高瀬将嗣監督の凄さである。この映画なら何度見ても飽きない、新たなバイブルの映画を見つけた、という気持ちで試写会を後にしたのである。

(http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/47581)

※『國士参上!! 昭和最強高校伝』公式ツイッター
https://twitter.com/kokushi_sanjo

Written by 花田歳彦

Photo by 公式ツイッターより

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