プロに聞いた、今すぐ始めたくなるボルダリングの魅力3つ
2020年の東京オリンピックの競技にも採用されるなど、非常に注目されている「ボルダリング」。これはフリークライミングの一種で、最低限の装備で岩などを登るというスポーツです。「始めてみたい」という学生の方も多いのではないでしょうか。今回は、練馬区早宮にあるボルダリングジム『クエール・クライミングジム』の上倉享さん、永野文大さんにボルダリングの魅力などを伺いました。
■男性のプレーヤーが多い!
――非常に注目されているボルダリングですが、競技人口はどれくらいなのでしょうか?
上倉さん 現在、50万人から60万人くらいだといわれています。ただこれは今まで積み重ねてきた数字であって、ここ1、2年で急激に増えたという印象ではないですね
――ボルダリングジムも増えてきていますか?
上倉さん 私のイメージだと、7、8年くらい前からジワジワ増えている感じですね。
――ボルダリングジムで楽しまれている人も多いかと思いますが、どれくらいの年齢の方が多いですか?
上倉さん 『クエール』だと30代の男性が多いイメージです。非常に熱心に取り組まれていていますよ。他には大学生など、20代前半も多く、女性よりも男性の方が多いですね。
■最低限の道具で楽しめるボルダリング
――ボルダリングは必要な道具が少ないのも特徴とされていますが……
上倉さん そうですね。ジムで登るのでしたら、シューズと滑り止めのチョークだけです。クエールでは無料のチョークを用意しているのでシューズさえあればOKです。
――ボルダリング用のシューズは普通の靴と比べてどのような点が違いますか?
永野さん 壁に掛けやすいように爪先が尖っていたり全体的に「への字」に曲がっていたり普通の靴とは形がかなり違っています。
――確かに一般的な靴とは大きく異なる形状ですね。専用のシューズは幾らぐらいでそろえられますか?
上倉さん 一般的に1万5,000円-2万円くらいの価格帯です。高いものだと2万円を越えるシューズもありますね。
――専用のものですので、安くはありませんが、シューズだけで始められる手軽さは大きな魅力ですね。
■達成感が何よりの魅力
――ボルダリングのおもしろいと思う点、また魅力を教えてください。
永野さん 「やればやるほどできるようになる」という点がおもしろいですね。最初は全く登れないのですが、やっていくうちに少しずつ登れるようになっていく。そのプロセスが楽しいと感じる人はハマります。
――やはり最初は全く登れないものなのですね。
上倉さん 壁の中での正しい立ち方というのがあるのですが、初心者の人はほとんど「正しく立てない」ですね。
永野さん バランス感覚や、自分の重心がどうなっているのかを理解しないと、なかなかうまく登ることができません。ただ、登れないからといっておもしろくないわけではなく、その過程も楽しいのがボルダリングです。
上倉さん もちろん登れるようになってくると、ものすごくおもしろくなってきます。
――登れない状態から練習して、壁の一番上まで登れると格別でしょうね。
永野さん その「達成感」も魅力です。
――他に、ボルダリングをすることのメリットはどんなことがありますか?
上倉さん 精神面が鍛えられることでしょうか。ボルダリングは集中力を必要とするメンタル面が重要なスポーツですので、やっていくうちに自然と集中力が高まります。
永野さん あとは、健康的になれることですね。壁をうまく登るために体重を意識したり、食生活を変えたりする人も多くいるので、そういった面でもお勧めです。
――最後に、ボルダリングを始めたいと思っている人にアドバイスはありますか?
上倉さん まずはチャレンジしてみるということですね。『クエール』もそうですが、どこのジムもレンタルシューズの貸し出しをしていますので、チャレンジするためのハードルは実は低かったりします。友達とでもいいし、一人でもいいし、興味があればとりあえずジムに行ってみることをおすすめします。
※レンタルシューズをご利用の際は靴下をお持ちください
――まずやってみよう、ということですね。ありがとうございました!
精神的にも肉体的にも鍛えられるボルダリング。ぜひこの機会に、チャレンジしてみてはいかがですか?
取材協力:クエール・クライミングジム
東京都練馬区早宮2-26-19
営業時間:全日 13:00~23:00(中学生以下の利用は19時まで)
利用料金:平日・2,300円 土日祝日・2,600円※ビジター利用
平日限定の体験利用もあります。詳細はHPをご確認ください
http://quail-climbing.com/
(中田ボンベ@dcp)