トップドライバーはプライベートでどんなクルマに乗るの?野尻智紀さんに直撃インタビュー【後編】 (3/6ページ)
そこから他のサーキットにも行くようになりましたが、どこかのカートスクールに入るのではなく、いつのまにか両親と一緒にカートへ行くのが、我が家の週末の行事になっていた、という感じです。
――お母様から「危ないからやめて」と言われたことは?
いや、幸いなことにそれは無く、母もよく応援に来てくれます。なかにはそう親が言うので続けられない人もいるのですけど、うちの親はまったくそんなことは言いませんでした。きっと、僕があまりにも楽しくやっていたのでしょう(笑)。
――楽しそうにしている野尻さんを見るのは、ご両親も嬉しかったのでしょうね。子どもの習い事としては、親にとっても敷居が高いカートかもしれませんが、毎週連れて行ってくれたのですから。
決して安くはないですけど、今は手ぶらで行けるようなカートスクールもありますから、僕の小さい頃よりも気軽にできるはずですよ。
どっぷりやりたい人は、ハイエースなどを買ってお父さんがカートを整備するというやり方もありますし、そのご家庭にあった楽しみ方があると思います。
――子どもがカートに目覚めてしまった家庭はバンを買うしかないと?(笑)。
はい。僕もどっちかというと、親がのめりこんでしまった方ですので(笑)。
――野球にもサッカーにも興味がない息子がいて、何をやらせてみようか悩んでいる親もたくさんいます。カートっていう世界もアリですよね。
ぜんぜん悪くないですし、むしろカートは男の子には良いですよ。周りが大人ばかりなので、役に立つことが多いですしね。
――カートをやっていて良かったと思えることは?
親から教えてもらえないようなことも、周りの大人からたくさん教えてもらいました。
なかには厳しくてイヤになってしまう子もいるかもしれませんけど、レースをやる中で、一歩ずつ階段を上って、日々いろんなことを学びながらここまで来られたと思っています。
――カートの結果と一緒に、大人の階段も登ってきたわけですね。
もしカートを始めていなかったら、普通に大学生になって、普通に働いて、という人生だったかもしれません。