開始から9年…125人の命をつないだ「赤ちゃんポスト」から考えるママの心の葛藤とは? (2/2ページ)
誰かが彼女に優しく寄り添っていたとしたら、それは防げていたことだったのかもしれませんが、相手の男性にも頼れず、誰にも言えなかったとしたら、本当に大切なことはその心へ向き合うことではないでしょうか……。
■赤ちゃんポスト通じて大切な命を守る赤ちゃんポストの存在を知った時、あなた自身はどう感じましたか? これは人によって違うと思います。
ただ、この世に誕生した命を母親の手で終わらせてしまう最悪の事態を逃れることができるとしたら、画期的なものなのかもしれません。
もちろん、母親の手で愛情込めて育てることができるとしたら、それに越したことはありません。
しかし、最初にお話をしたように、望まない命をしっかりと避妊することを学ばないまま授かってしまい、育てられない人がいる時に、それでも赤ちゃんは産声をあげこの世に誕生しているのです。
その命を奪っていい権利など、誰にもないのではないでしょうか……。
だとしたら、赤ちゃんポストという存在が、大切な“命リレー”をつなげてくれる存在なのかもしれません。
命の誕生に関しては、不妊治療も含めて倫理の問題があり、賛否両論あるかと思いますが、よりよい命のリレーが受け継がれていくことが必要かもしれません。
また、赤ちゃん自身がどんな人生を歩むかも含め、社会全体で支えていく必要性も感じます。
それは産みやすい社会、育てやすい社会とともに、私たち自身も考えていく課題なのかもしれませんね。
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※ Natali LaRush、Olya Vusochyn / Shutterstock
【著者略歴】
※ 伊藤優子・・・元看護師、妊活カウンセラー。2013年10月からカウンセラー活動を開始し、14名の妊娠実績。産婦人科での勤務経験、娘を重症仮死出産した経験を生かし、マタニティケア、マタニティセラピスト育成講座も開講。著書に『半年以内にママになる妊娠セラピー~ママになるための12のレシピ~/伊藤優子』(Kindle版)