開始から9年…125人の命をつないだ「赤ちゃんポスト」から考えるママの心の葛藤とは? (1/2ページ)
赤ちゃんポストが始まって9年。
赤ちゃんポストの利用ケースが、運用開始後9年で125人にのぼったそうです。
あなたは、赤ちゃんポストの存在をどう考えますか?
今日は、元看護師で妊活カウンセラーでもある筆者が、望まれない赤ちゃんを産み苦しむ女性の心情も含めてお話をします。
■望まれない命はどうして誕生したのか?あなたは、思春期にどんな性教育を受けてきましたか?
性に関してどこか“閉鎖的”な日本では、小学校高学年~中学生にかけて2回前後ぐらいの性教育を受けた人が多いのではないでしょうか。
「愛する人との性行為によってあなたが生まれたのよ」
「ペニスが膣の中に入って射精をして、そのあと受精して赤ちゃんを授かるの。赤ちゃんを育てることは容易なことではない。だからこそ、責任を持って避妊をしなければいけないのよ」
もしご家庭で目を見つめられながらそんな話をされていたら、日本での望まない命をどれだけ防ぐことができて、中絶の過去に苦しむ人を救えたことでしょう。
正しい知識がないことや、目の前の寂しさを埋めるためだったり、相手からの避妊を拒めなかったり、望まない妊娠による出産があるのも現実です。
■遺棄する事件も、本当は加害者の心の問題?
赤ちゃんを心待ちにしている人からすると、虐待をする母親や赤ちゃんを遺棄してしまう事件などをみて「私のところに来たら、幸せにしてあげられるのに」と思う人も少なくはありません。
しかし、そんな事件を起こしている女性が本当にただの加害者なのでしょうか?
赤ちゃんを遺棄するほど、誰かにバレることが怖くて追い込まれていた人の感情は、どこか置き去りにはなっていませんか?
もちろん、実際にやっていることは犯罪であり、許されることでありません。
しかし、正しい知識を知ることもなく、自分の寂しさを埋めるために必死に生きていたその女性は、心のどこかでいつも誰かに助けを求めていたのかもしれませんよね。