ご飯は通常の半分ならOK!緩やかな糖質制限「ロカボ」の考え方 (1/3ページ)
『緩やかな糖質制限 ロカボで食べるとやせていく』(山田悟著、幻冬舎)は、無理なく自然にやせられるダイエットとして話題を呼んでいるロカボの実践書。
著者は、北里研究所病院の糖尿病センター長。
『ロカボバイブル』『糖質制限の真実』などのヒット作も持つ、ロカボの第一人者です。
ロカボが普通の糖質制限と異なるのは、“穏やかな”糖質制限であること。
「一食あたりの糖質量を20~40グラムに抑え、それとは別に間食として1日10グラムまでのスイーツも食べ、1日の糖質摂取量をトータルで70~130グラムにしましょう」というような考え方なのだそうです。
■糖質の数字をある程度は意識すべき
まず、現在の日本人が平均的に摂っている糖質は、一食あたり平均90~100グラム、1日では270~300グラム程度。
しかしロカボ食だと、普通の食事の半分弱になるまで、糖質を抑えるという感覚になるといいます。
そこでロカボを行うときは、この数字をある程度は意識すべき。
とはいえ毎食、厳密に数値を守らなければいけないというわけではないとも著者は説明します。
多少オーバーしたとしても、それでダイエットが台なしになるということではないのです。
■糖質の摂取量に下限を決めるべし!
ちなみにロカボが普通の糖質制限と違うのは、糖質の摂取量に下限を決めていること。糖質を完全に抜いてしまうのではなく、毎食、ある程度は食べてほしいというのです。
ここが、“穏やかな”という表現の裏づけかもしれません。
逆によくないのが、下限を決めない極端な糖質制限を行ってしまうこと。そうした場合、血糖値こそ低くなるものの、飢餓状態に入ったと認識した体が安全弁的な機能を働かせ、ケトン体という物質をつくり出すようになるというのです。
ケトン体は脳のエネルギー源になるものですが、つくられることによって、血管に障害が起きる可能性もあるといいますから注意が必要。