不眠の原因は目にあり? 眼科医に聞いた眼精疲労の危険性 (1/2ページ)
目がかすむ、充血する、乾く、ショボショボする……。眠ってもその症状が治らないなら、それはただの疲れではなく「眼精疲労」という重度の疲れ目症状かもしれません。
『目を温めると身体が自然によみがえる!』を著書に持つ吉祥寺森岡眼科の森岡清史院長は、「眼精疲労は、さまざまな体調の悪化や不眠にもつながる可能性のある厄介な症状」だといいます。そこで、意外に知られていない眼精疲労の原因や怖さ、そして睡眠への影響について、森岡先生にお話を伺いました。
「情報、広告、書類、連絡がどんどん電子化し、銀行や駅などの操作機器もタッチパネル化されています。つまり、私たちは家でも職場でも街中でも、常に“発光するもの”を見続けているのです。
これは、目にとって非常に過酷なことなんです。また、仕事で長時間パソコン作業を行い、移動時間にはスマホを見続ける…という生活を送っていると、目が疲れるだけではなく、肩こり、首や背中の痛み、不眠といった症状が出ることも珍しくありません」(森岡先生)
目のメカニズムには、電子機器など発光するものを見続けているときは、まぶしさへの対策として「虹彩筋(こうさいきん)」が収縮し、さらにスマホやパソコンなどの使用時は、近距離にピントを合わせるために「毛様体筋」も収縮させ続けるという特徴があるのだそう。
つまり、電子化が進んだ現代は、目の周辺筋肉が収縮する機会が多く、これが問題だと森岡先生はいいます。
「目の周辺筋肉を収縮させてばかりいると、血流が悪くなり、酸素の供給量が減ってしまいます。また、視神経が脳神経に与える影響も大きいので、目の周辺筋肉が収縮して緊張しっぱなしだと、その信号が自律神経に伝わり、交感神経が活性化し続けてしまいます。
すると心身が休まらず、本来、副交感神経優位のときに行われる筋肉の修復作業が追いつかなくなってしまうんです」(森岡先生)
交感神経優位の原因が、眼精疲労にあった!近年は、「目の周辺筋肉が緊張しっぱなし」なのが原因で不眠に悩む人が増えているようです。