誰にでもわかるように説明したい!それなら「数学的」に話すべし

Suzie(スージー)

誰にでもわかるように説明したい!それなら「数学的」に話すべし

こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

今回は「数学」と「伝える」という2つのキーワードを使って、ビジネスコミュニケーション力を高めるヒントをお話ししたいと思います。

■池上彰さんの話がわかりやすい理由

みなさんは、身近に「わかりやすい話」をする人はいませんか。

上司、先輩、お客様、ご友人などなど。おそらく、「この人の説明はいつもわかりやすいなぁ」と思える人が、1人や2人はいることでしょう。

テレビに出ている方であれば、池上彰さんや東進ハイスクール講師の林修さんなどはその筆頭かもしれませんね。

さて、彼らの話はいったいなぜわかりやすいのでしょうか?

ゆっくり話しているから? しかし、それだけはないと思います。

アナウンサーのように滑らかに話しているから? 正直、そこは本質ではないと思います。

私の答えはこうです。

「数学的に話しているから」

■数学はただ計算をする学問ではない

本来、数学とはいっさいの矛盾と無駄な論述を排除して構築していく学問です。

もう少し噛み砕いてわかりやすくお伝えするなら、「数学の教科書に無駄な1文はひとつもない」ということになるでしょうか。

実際、かつて学んだ数学の教科書に「ところで余談ですが……」とか「少し話が脱線しますが……」などという論述は、まずないはずです。

数学の先生で、結論を伝える前に話がいろんな方向に脱線してしまう方がいたとしたら、失礼ながらその方はニセモノです。

申し上げたいのは、数学とは単に計算をする学問ではないということ。

一切の矛盾がなく、論理的かつ最短距離で結論を説明できる論法を身につける学問なのです。

■数学ができるとわかりやすく話せる

ですから、数学を正しく勉強した方は、話し方がとにかくわかりやすい。

先ほどご紹介した東進ハイスクールの林修さんは現代文の講師ですが、数学も大好きだったそうです。

実は数学の講師になりたいと思っていたというのは有名な話であり、公式な場でも数学の重要性について発言されています。

私から見れば、林修さんは極めて数学的な人物といえます。

つまり、現代文が得意な方はおそらく数学も得意になれるのです。逆に、数学が得意な方なら、おそらく現代文も理解できるはずです。

■文章も数学的に書くとわかりやすい

その証拠に、手前味噌ですが私の文章は読者の方からいつも「読みやすい」とお褒めの言葉をいただきます。

ビジネス数学の専門家であり、かつてはコテコテの理系だった私が、文章を褒められる。別に誰かに文章の書き方を学んだわけでもない私が、文章を褒められる。なんだか不思議な気がします。

でも、その理由は私が考える限り、たったひとつしかありません。

「数学的に文章を書いているから」

つまり数学的とは、わかりやすさなのです。

もし誰かに「話がわかりにくい」とか「なにがいいたいのかわからない」といわれて悩んでいるのなら、かつての算数や数学の教科書を読んでみることをオススメします。

問題を解いたり、学びなおしたりする必要はありません。とにかく読んでみる。すると、数学の論じ方が少しずつつかめてきます。

それを実際のビジネスコミュニケーションのなかで使えば、話は必ずわかりやすくなります。数学そのものがわかる必要はないにしても、「わかりやすい伝え方」はできるようになりたいですね。

(文/深沢真太郎)

【参考】

ビジネス数学の専門家 深沢真太郎 〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube

ビジネス数学ブログ

深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社

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