秋津壽男“どっち?”の健康学「認知症予防に有効なトレーニング。報酬期待が高まると脳は活性化する」 (1/2ページ)
先日、元宮崎県知事の東国原英夫さんがテレビで母親の介護の実態を話していました。88歳のお母さんが認知症になり、「介護されるなら死んだほうがましだ」と叫びながら暴れる母の手足を縛ったこともある、と告白していました。
58歳になる東国原英夫さんが88歳の母親の面倒をみているとおり、これからの日本では「老老介護」が当たり前になると思われますが、認知症になると介護する側も大変です。
認知症には絶対的な予防法はありませんが、「こうすればなりにくい」という目安はあります。
「野菜・果物・魚を食べる」
「週3日ほど有酸素運動をする」
「人とおつきあいをする」
「文章の読み書きやゲームをする」
「起きたら2時間以内に太陽の光を浴びる」
「趣味を増やす」
ちなみにお酒もポリフェノールが含まれている赤ワインが効果的とされています。
また、認知機能の低下を防ぐために、あえて2~3日前の日記をつけたり、料理の際には同時に複数のメニューを作るといった作業もオススメです。
では、ここで質問です。指先を動かすことで脳が活性化するのは知られるところですが、「折り紙」と「麻雀」とでは、どちらがより認知症予防に効果的でしょうか。
まず折り紙ですが、「細かく手を使う、やるたびに上手になる、新しいモノを作る」といった作業はもちろん認知症予防に威力を発揮しますが、麻雀と比べた場合の大きな違いは、「報酬」すなわち「ご褒美」にあります。
仕事について考えてもらえばわかりやすいですが、金銭という対価が支払われると言われると、不思議と企画やアイデアが湧いてきます。人間の脳とはある意味わがままで、報酬を求めるようにできています。
つまりご褒美がたくさんあればあるほど、脳が活性化されるのです。