ハリウッド俳優・尾崎英二郎が語る海ドラ『ハウス・オブ・カード野望の階段』の魅力 最終回「【現実】がこのドラマの競争相手」 (2/5ページ)

AolNews

哀悼の意と、平和への祈念を織り交ぜ、各方面に配慮しながら丁寧に語られたメッセージは多くの人々の心を掴んだ。言葉によるコミュニケーションは、政治家たちの生命線である。熾烈な選挙戦中の討論・講演・取材を通じ、専属のスピーチライターが練りに練って紡いだ言葉は伝播し、支持者を熱狂させ、感動させる。もちろんドラマの中でもそういうスピーチを入念に綴る戦略的シーンはしっかりと描かれている。

アメリカの市民は、一般的に政治に寄せる関心度が高い。すべての討論やスピーチを映し出す番組に、人々は注目する。大統領選挙の年は特にそうである。

米国の街を車で走っていると、選挙で自分が支持する候補者の名前の入ったステッカーを貼っている車を度々目にする。支持候補の名前のバナー(応援ポスター)を庭に立てかけてある家もあったりする。それだけ、政治と市民の間柄が切実で密接なのだということが肌でわかる。国民の利益にそぐわないような政策や行動はすぐにやり玉に上げられる。暴言や失言、失政も、直ちに人気コメディやトークショー番組で笑い者にされる。こういう部分は実に羨ましい。


そしてさらに見習いたいのは、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のような皮肉や風刺に満ちた、しかし骨太で見応えのある政治ドラマが、全4シーズン(5シーズン目も製作中)も質を落とすことなく継続していることだ。

数年前、このドラマが初めて業界の話題になった頃は、主人公が大統領の座につく時がピークで物語は終わるのだと思っていた。そういう"ミニシリーズ"の企画なのだろうと。ところが面白さは増し、人気はさらに上昇した。

スタート当初の政敵はフランクと同じ民主党内にいただけだが、大統領ともなれば共和党の議員とも対峙し、国外の要人や支配者や政治システムとも争わなければならない立場になる。

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