ハリウッド俳優・尾崎英二郎が語る海ドラ『ハウス・オブ・カード野望の階段』の魅力 最終回「【現実】がこのドラマの競争相手」 (4/5ページ)

AolNews

「もし数週間、数ヶ月前に考慮していたら、バカげてる!そんなことが起きるわけない!と思えたことでも、現実の人生では起こるんだ」と。「"現実"が、一番の競争相手なんですね?」とインタビュアーが問うと、ウィリモンは笑顔で即答した「その通りさ!!」。

今、最も米国社会とハリウッドの業界で注目される本シリーズは、撮影も、照明も、セット美術も、衣装も、編集も、音楽も、非の打ち所がないほど洗練されている。幾重にも仕組まれる伏線を回収しながら、新たな難題を次々と投げてくる展開と、落ち着いた響きなのにグサリと心をえぐるようなセリフを繰り出す巧みな脚本も素晴らしい。

そしてそれらに息を吹き込み、冷徹な真顔で、冷め切った目で政敵の息の根を止め、一方では庶民を安心させる優しい笑顔と味方や敵を欺く言葉を振りまき、政治家の清濁の両性を演じ切るキャストたちは見事だ。

このドラマを観るのに、小難しい政治の知識は要らない。

1庶民、1視聴者に、鮮烈に伝わってくる「感情」と「力」のダイナミズムが最高のご馳走になってくれるからだ。これまで政治劇を食わず嫌いだったあなたも、世界を揺るがし得る"危険と恐怖"を孕んだリーダーを「人々が選び出す」熱狂に、今、この絶好機にこそハマってみてはいかがだろうか。


文/尾崎英二郎(俳優)


NHK朝の連続テレビ小説「あぐり」でテレビデビュー。NYオフ・ブロードウェイでの舞台公演『ザ・ウインズ・オブ・ゴッド』の演技で現地メディアの評価を得たことを契機に、日本から米国業界に挑み、トム・クルーズ主演の映画『ラストサムライ』、主要キャストに抜擢されたクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』に出演後の07年に活動拠点をハリウッドの地に移す。主な出演作に『HEROES/ヒーローズ』、マーベル『エージェント・オブ・シールド』、スピルバーグ製作総指揮のSFドラマ『エクスタント』など。

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