本日最新刊が発売! 「進撃の巨人」アニメ未見・コミックス未読の人向けにあらすじ&魅力を解説 (4/5ページ)

学生の窓口

作者の諫山創が「パクった」と公言しているアダルトゲーム「マブラヴオルタネイティヴ」の制作スタッフ陣とのトーク番組「覆面座談会 in ニコニコハイヴ」に出演した際、吉宗鋼紀にヨーロッパの宗教画のような怖さがある絵の雰囲気と指摘され、意識していると答えた上で「ナウシカのオープニングの悲しい音楽をバックに人類滅亡の絵巻図を見せられていくっていうのがトラウマで、ああいうところからもパクらせていただきました」と語っていました(マブラヴについては次回の記事で詳しく言及していきます)。

次に知性巨人同士の戦闘シーン。2012年05月03日に自身のブログにて「どこにでもいる学のない厨二患者の「ウルトラマンがMMA(総合格闘技)する話描きてえな~」って妄想が最初の動機で始まった話で……」と述べている通り、作者は大の格闘技ファン。戦闘シーンにはかなり力を入れています。ネタバレになりかねないので詳しくは書けませんが、第44話「打・投・極」は顕著にそれが表れていると思います。

そして最後に作品の醍醐味とも言える"絶望感"。これは諫山先生の演出方法によるものが大きいかと思います。たとえば、第2話。瓦礫の下敷きになっているエレンの母・カルラを前に「この巨人をぶっ殺してきっちり3人とも助ける!」といい、巨人に立ち向かうハンネス。何かを覚悟したかのような目をした後、力強くブレードを握るコマがページの最後に描かれています。普通の漫画だったらここでハンネスが戦い、全員生き延びるか、死ぬかという展開が来ると思いますよね? ところがページをめくると、突然不気味な笑みを浮かべた巨人の顔が現れます。そして先ほどまでと打って変わって恐怖の表情に変わったハンネスはエレンとミカサを抱き、カルラを置き去りにしてその場を離れてしまいます。「そんなに生々しい対応する?!」とつっこみを入れたいところです。

この漫画は基本的に、少しの光を見せておいてページをめくると一瞬で最悪の状況に転じているというパターンが多いです。言わずもがな、絶望感は二倍にも三倍にも膨れ上がりますよね。これほどまでにページをめくるのが怖い漫画が他にあったでしょうか……。

■アニメ一期はコミックス1~8巻。

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