リオ五輪で「大暴れ」の金正恩側近に「いずれ粛清」のウワサ (1/2ページ)

デイリーNKジャパン

リオ五輪で「大暴れ」の金正恩側近に「いずれ粛清」のウワサ

リオデジャネイロ五輪に、北朝鮮政府の代表団長として派遣されている崔龍海(チェ・リョンヘ)国務委員会副委員長が、現地で「大暴れ」している。

同国の朝鮮中央通信は、崔氏が5日、ブラジルのテメル大統領代行と会談。北朝鮮とブラジルの友好関係の発展について話し合ったと報じた。首脳同士の儀礼的な面談を伝えただけの、どうということのない話である。

「変態性欲者」の評判

ところが間もなく、とんでもないことが判明した。韓国の聯合ニュースがブラジル外務省関係者に確認したところ、「北朝鮮から副大統領クラスの高官が派遣されたのは知っているが、テルマ大統領代行とは接触していない」との回答があったというのだ。

北朝鮮は、自分に都合の悪いことを隠したり、二枚舌を使って相手を惑わせたりするが、まったくのでっち上げを言うことは意外と少ない(普通の国よりは多いが)。上記のような、外交に関わる単純な事実関係については特にそうだ。

では、どうしてこんな報道が出るのだろうか。筆者は、崔氏が自分の「活躍」をアピールするため、本国に虚偽報告を行った可能性があると見ている。崔氏はリオに到着した初日、IOCのバッハ会長が主催する夕食会に出席した。ここではテメル大統領代行が、来賓と握手しながら形式的なあいさつを行っていた。これを、さも「首脳会談」を行ったように粉飾したのではないのか。

筆者がこのように疑うのは、崔氏の「出来の悪さ」で有名だからだ。

崔氏は過去、女性問題などで数々の変態性欲スキャンダルを起こしており、失脚と復活を繰り返してきた。

愛人関係と権力

失脚した際、他の幹部のように処刑されなかったのは、父の崔賢(チェ・ヒョン)元国防委員長が、故金日成主席の抗日パルチザン時代からの同志だったからだ。

北朝鮮の体制において、抗日パルチザン出身者とその親類縁者たちは、最強の権力層を形成してきた。中でも崔賢氏は超大物として君臨し、その権威を笠に着た息子の龍海氏は、関西風に言うところの「アホボン」の代表格なのだ。

「出身成分」という厳格な身分制度が敷かれている北朝鮮では、どのような家柄と婚姻などを通じて(あるいは愛人関係も含めて)つながるかということが、非常に重要でもある。

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