早くも「時かけロス」?「時をかけられないおっさん」が見たドラマ版『時をかける少女』の魅力 (3/5ページ)

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ただでさえ涙腺ゆるゆるの最終回だというのに、それに加えてこんなに泣かせるシーンをぶっ込んでくるとはなんとも卑怯...と、必死に思うように努めつつも、やはりというか撃沈。まんまと彼ら3人と共に暗い部屋の中で一人、感涙にむせび泣いてしまう中年男であった

続いて、そんな未来人"みーくん"と同様に、今の時代にいることで急速に寿命が尽きていく運命を持った翔平の"正体"に気づいた上で、その淡い初恋が幻のものであったことを悟って崩れ落ちて泣く未羽や、そうした想いを抱きながらも、その想いや現実を良い意味の「背伸び」という形で向き合い、恋の「リセット」に挑もうとする未羽に、ついさっき拭ったばかりの涙がまたもやこみ上げてくる小汚い中年男。

もうこのあたりまで来ると、さっきまで無意識に握り締めていたテレビのリモコンが部屋のどこにあるかですらわからなくなるほど。しかも最終盤、「リセット」という行為も含めて、翔平のいる未来に、そして、翔平と彼女が出逢うキッカケにも繋がっていたことが明かされると、途端にこみ上げる独特な安堵感と、安堵すべき結末であったからこそ、逆に割り切れなく感じてしまう想いとが交錯してしまい、例によって中年男の小汚い頬にはさらなる涙が。武者小路実篤の『友情』の読後感にも通じる、その不思議な後味。もうこのドラマを観ることができなくなってしまうことを思うと、そんなこと土台無理だとわかっているのに、それこそ自分自身が時をかけたくなるほどである。そこそこ長い人生を生きた末に「枯れ」や「老い」へと向かう自分が、まさかこれほどまでに涙することになろうとは。まさか四十路の自分がエンディングで流れてくるNEWSの「恋を知らない君へ」を聞きながら涙を拭うことになろうとは。いろんな意味で刺激的で、また多くの衝撃を受けることとなった最終話であった。

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