怖いけど気になる…ワケあり「事故物件」の事故内容 (3/3ページ)

日刊大衆

つまり、家賃を下げるつもりもないということです。そして、あるとき事件のことが『大島てる』に載っているのを知り、削除を求めて提訴してきたんです」

 結果は大島氏の勝訴。その物件は現在も『大島てる』に掲載され、ついでに、その大家の家まで載っている。「私はよく“事故物件は必ずしも安くない”と言っているんですが、こういう悪徳大家がいる以上、実は誰でも、知らずに高いままの家賃で事故物件に住まわされている可能性があるということなんです。中には、転売の結果、現在の大家が知らないということさえあります。今『大島てる』には4万件前後の情報が掲載されていますが、日本全国で日々誕生し続けている事故物件の1割程度しか掲載できていないと考えています」 それはそれでなんとも不気味な話だが、さらに背筋が寒くなるようなケースも。

「埼玉の郊外の物件ですが、地図上では広大な更地の中に1軒だけ家があり、そこに炎マークがついている。この家では火事で人が亡くなっているんですが、実は、このあたりは再開発の対象区域。燃えた家は、周りがどんどん立ち退く中で、そこに最後まで残り、さらに反対の意思を表明するかのように新築していた家なんですが……」

 そ、それは……。何かと憶測してしまう話だが……。「他にも、死亡事故の現場跡地まで、その後から道路が拡張されていたりと、何かと想像してしまうケースはありますね。オカルト的興味で事故物件について調べる方もいらっしゃいますが、私は心霊的なものはあまり信じていませんし、先ほどの大家をはじめ“生きている人間のほうが怖い”と思っています」

 なんとも深い言葉。だが、そんな大島氏でも、どうしても首をかしげずにはいられない物件もあるという。「北九州のマンションで自殺が発生。それだけならありがちなことですが、その後、真上の部屋の住人が事情も知ったうえで、その部屋を購入。その後、勝手に床をぶち抜いて階段を作り、2つの部屋をつなげたんです。そして下の階、すなわち最初の自殺現場で、その人も自殺しました。何がなんだか、まったく分からない、不可解極まりない事件です」

 世の中には、様々な事情を抱えた人がいる。こうした背筋が凍るケースもあれば、今後は老人の孤独死や介護を苦にした死など、切なくなるような事故物件も、さらに増えるだろう。「我々の姿勢は“今日起きた事件・事故の情報を今日アップし、すべてアーカイブしていく”というもので、まさしく調査報道です。事故物件は何かしら社会を反映するものですから、それを風化させず、実用的なデータベースとしても、質量両面で完成度の高いものを作っていきたいですね」

 この世に人がいる限り、事故物件の種は尽きまじ――。不動産選びの際には、そんな時代の声なき声にも思いを巡らせながら、ぜひ一度『大島てる』を覗いてみてはいかがだろうか。

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