怖いけど気になる…ワケあり「事故物件」の事故内容 (1/3ページ)
「事故物件」という言葉をご存じだろうか。広くはいわゆる“ワケあり”と同じ、構造や立地なども含め、なんらかの問題(専門的には“瑕疵”)を抱えた物件――という程度の意味だ。
しかし、一般的には自殺、殺人、死者が出た火災……といった人の死に関わる出来事が起きたことのある物件のこと。そんな事故物件の情報を公開するサイトが『大島てる』だ。地図データの上にポツポツと表れる炎マークをクリックすると、実際の事故物件の外観写真とともに事故が起きた年月日、死因、住所や部屋番号に至るまで分かる範囲の情報が記されており、真剣に不動産の賃貸や購入を検討している人から怖いもの見たさのオカルトマニアまで、様々な人の興味を引きつけている。
それにしても、こうしたサイトを運営する理由は何なのだろうか? 管理人の大島てる氏は、こう語る。「開設したのは11年前です。当時、私は不動産の賃貸・管理をする会社を営んでいたんですが、取引の際に“事故物件を掴まされたくない”という動機で情報を集め始めました」(以下同)
墓地の隣や道路の騒音といった環境による不都合ならともかく、過去に自殺があった部屋などは、一度リフォームしてしまえば、通常はほぼ分からない。それゆえ、事故物件は法的に借り主や買い主に対する告知義務があり、また、値段も周囲の相場より安くなる場合が多いのだ。「それだけ、普通の人はそうした部屋に住むのを嫌がるということです。そういう物件を“心理的瑕疵物件”といい、『大島てる』に載っている事故物件も、その一種です」
試しに「自殺の名所」と呼ばれる東京。板橋区の高島平団地を見ていると、同じ区画の中に多数の炎マークが出てくる。そのうち<親子心中飛び降り自殺>と書かれたマークをクリックすると、ユーザーコメントとして<おかあさん、ぼくたちが天国からおかあさんのことをうらむ。おかあさんもじ国(地獄)に行け、敏弘、正人>という文句が。それに、別のユーザーが<まさか……遺書ですか?>とコメントをつける。
このように、『大島てる』は現在、誰でも事故物件情報を投稿できるシステムに。それゆえ、各ユーザーの生活範囲で起きる事件・事故からメディアに大々的に報じられた有名なものまで、様々な情報が刻々と更新されているのだ。