ポールダンスで「発電」した照明と音響で、パフォーマンス! 『自家発電ナイト2016』 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

自家発電ナイト2016
自家発電ナイト2016

 覆面のポールダンサー「メガネ」さんが踊ることで発電する装置を使って、ライトを照らし、音楽を鳴らす。パフォーマンスを電気というエネルギーに変換する、その先に見えてきたものとは。

■ダンスポールを回して発電

 ステージ中央には一本のポール。スケルトンの台の上に伸びた銀色のポールが、アーティストのメガネさんが使う発電装置だ。メガネさんがそのポールを握って回すことで、ライトが点きラジカセから音が鳴る仕組み。露出度の高い衣装を着用したメガネさんが、発電装置や電気コードの配線などを確認していた。

「じゃあ始めましょうか」とゆるい雰囲気の中で自家発電ナイトが始まった。メガネさんがポールを握って回り始めると、小さなライトが点いて古いラジカセから音楽が流れる。激しく回転すれば煌々とライトが輝く。だが、回る速度が落ちたり、回るのを止めたりすると、ステージが暗くなって音楽も止まってしまう。時には真っ暗になることも……。最初は正直「見づらいな」と感じた。音楽が途切れるのでノリづらいのだ。

 しかし、メガネさんの動きに連動して、照明と音楽がついたり消えたりする様子に、見ている側の気持ちも段々とシンクロしていき、ステージから目が離せなくなった。ポールダンスを踊るメガネさんの前に、アーティスト全13組が次々に登場しパフォーマンスを繰り広げた。生演奏をバックにしたり、おにぎりを作ったり、アクロバティックな動きを披露したり……。時には他のパフォーマーがポールを回すことも。

■夢はポールダンスで発電工場を作ること!?

 どうしてこんなことを行っているのか? メガネさんに話を聞こうとしたところ、「パフォーマンスしながら質問に答えますよ」とおっしゃってくださり、急遽、観客の前での公開インタビューとなった。

 青山健一さんがステージ後方に壁画を描く。それを照らすライトを灯すために、パフォーマンスして発電をするメガネさんに話を聞いた。

──なぜポールダンスで「自家発電」を行おうと思ったのでしょうか? 自家発電なら太陽光など他の方法もあったのでは?

 それは私がポールダンサーだからです。以前から、踊りが生み出すエネルギーを別の形に変えられないかなと、踊りながら思っていたんですよ。

──この発電装置はメガネさんが作ったのですか?

 いいえ。私には工学系の知識がないので、自家発電装置を研究している人を調べてメールで協力をお願いしました。断られ続けましたが、なんと岡山県の工業高校の先生が興味を持ってくれたんです!

──学校の先生とポールダンサー。意外な組み合わせですね。

 一所懸命に書いた手紙に熱意を感じて下さったようです。ただ、作り方を教えてもらっても私には作れないので、最終的にはダンスのポールを送りつけて作ってもらいました(笑)

──今後の展開は?

 今は発電装置がこれを含めて3台しかありませんが、これからは装置をもっともっと増やして大勢でパフォーマンスしたい。さらには、発電装置を体育館のような場所に100台以上並べて、ポールダンサーが24時間パフォーマンスして電気を作る、「発電工場」を作りたいですね。

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